2019.02.05
Soanプロジェクトwith芥

尽きぬ熱狂の宴。Soanプロジェクトwith芥が描き出したのは、絶叫と拳が上がり続けるジェットコースターのような狂乱のライブ!!


舞台の上には、和服姿のメンバーたちが凛々しい姿で立っていた。前日に行ったSoanプロジェクトwith手鞠とは異なる和装姿なのも嬉しいじゃない。

Soanプロジェクトwith芥としての2019年のライブは、先に2マンシリーズを通して幕を開けていた。とはいえ、ワンマン公演という形は今回が今年初となる。

 127日(日)、Soanプロジェクトwith芥は3rdミニアルバムと同じ「『動猛成る狂想、動脈に射つ。』~2019 1st Oneman Live~」とタイトルを掲げ、Soan/芥(from Chanty)/K/Shun(from DuelJewel)/Ivyというお馴染みの仲間たちと一緒に池袋EDGEの舞台に立っていた。ここからは、あの日の熱狂の模様をお伝えしようか。


 和装姿の似合う彼らに相応しく?、今宵のライブの始まりを飾ったのが、和心抱いた雅なロックナンバー『月欺けば傀儡が笑う』だ。冒頭から、荒ぶる祭りビートに合わせ観客たちが右へ左へ駆けだした。まさに宴の幕開けに相応しい、感情の留め金を一瞬にして壊す楽曲だ。サビでは両手を華麗に舞い揺らし、煽り部分では荒ぶる声を上げ激しく身体を折り畳み、沸きだす感情を舞台上へぶつける観客たち。今宵もいや、何時も以上の熱を抱え込みながら、会場中の人たちを荒れ狂う祭り人に変えてゆくライブが目の前には生まれていた。

「派手にいこうか!!」、Soanの煽りを受けて飛び出したのが『朽ち木の行方』だ。雄々しく、何より気高さを持って牙を剥く演奏に、身体が激しく騒ぎだす。誰もが叫びたい感情を、頭を振り、身体を折り畳み、大きく手を振り、跳ね続けることで舞台上へぶつけていた。頭上高く掲げた両手を打ち鳴らすたびに理性が消えてゆく。むしろ、現実など頭の中からすっほり消し去ってくれ!!

芥の「3.2.1.GO!!」の掛け声を合図に、観客たちが一斉に左右へモッシュ。その様へさらに熱を注ぐよう、Soanが「飛べ、飛べ、飛べ、飛べ」と声を張り上げる。誰もが右手を頭上高く掲げ、『薄紅は舞い散り寂光に消える』に合わせ高く跳ね続けていた。会場を揺らすくらいの勢いで、乱れ騒ぐ観客たち。そう、この熱狂の風景こそSoanプロジェクトwith芥に似合うライブの洋服だ。何度も何度も繰り返される「飛べ、飛べ、飛べ、飛べ」の声。感情は早くも壊れてしまいそうだ。

ここで、同期のデータが飛ぶというハプニングが。ならばと、ここは生演奏だけで勝負。それくらい、今宵のメンバーたちの気持ちは最初から熱く燃えたぎっていた。しかも、同期の音を埋めていたのが観客たちの絶叫。荒ぶり疾走する『隔つ虚構紡ぐ真実と憧憬』の演奏に合わせ、沸き上がる気持ちを拳と叫びに変え全力で舞台上へぶつける観客たち。その熱に浸りながら冷静でなどいれるわけがない。雄々しく叫びながら、想いを求める芥。その声に、熱を降り注ぐ観客たち。互いに気持ちを剥き出しに感情をぶつけあう。これこそが、ライブだ!!


雰囲気を一変するように流れたのが、触れた人たちの感情を奈落へ落とすもの悲しさを持った暗鬱な音色たち。やがて演奏は、歪みと狂気を携えた『透過幕』へ。一筋の美しさを重ねながらも、その音が生み出していたのはノイズにも似た黒い轟音。濁った衝撃的な音の上で、刹な感情のままに歌を唱える芥。なんて切なさを抱いた楽曲だ。芥の歌声は、澱みなき心の慟哭にも思えていた。堕ちてゆくほど、その叫びは純化されてゆく。

Soanの大地を揺さぶる原始的なドラムソロを挟み、ライブは『濁った瞳』へ。芥の「濁った瞳は」という声に触れたとたん、彼の歌声に気持ちがグッと引き寄せられた。猛々しい轟音が渦巻く中、芥は揺れる気持ちのまま、抑揚した声を持って嘆く心を歌いあげる。その歌声は、濁った景色の先に、無垢な心の嘆きと純潔な想いを映し出していた。

赤く濁った音の中から沸き上がるスリリングな空気。張り裂けんばかりの痛みの中から、生を持った声のように『sign…』が響きだした。演奏が進むごと、脈動した赤い力を増してゆく歌と演奏。その境界線を超えたら身体が切り刻まれそうだ。でも、その誘惑に手を伸ばしたくなる。スリリングな衝撃をしっかり心で受け止めていたい。まさに、そんな気分だ!!


「さぁ、声を出していこうぜっ!!」、『undelete』に触発され、メンバーらの求める声に煽られ、フロアー中から無数の拳が舞台上へ向け突き上げられる。沸き上がった興奮を冷ましている暇はないぜと言わんばかりに、重厚でシンフォニックな楽曲を通してさえも、彼らは理性のその先にある景色へ飛び込みなと煽り続けてきた。「吐き出せー!!」の芥の声を受け、喉を枯らし声をぶつける観客たち。でも、熱を抱いた今宵の宴はこんなものじゃ許されない!!

「さぁ、踊ろうかー!!」。感情のブレーキを取っ払うようにSoanプロジェクトwith芥がぶつけたのが、『躁狂の踊り子~山紫水明の宴~』だ。「飛べ飛べ飛べ飛べ」の煽りへ呼応するように、会場中の人たちが手にしたタオルを振りまわし、熱狂の踊り子となり、全力で右へ左へ駆けだした。「踊れ」「歌え」「狂え」、芥の声に触発され、誰もが喉を枯らす勢いで声を張り上げ、何度も何度もタオルを振りまわし右へ左へ駆け続けていた。理性をすべて消し去り宴人となる。この熱狂こそ、Soanプロジェクトwith芥のライブに相応しい風景だ。

 続く『arrive』でも、猛り狂った宴は終わりを知らずに繰り広げられていた。絶叫と熱狂が支配する空間の中、魂を揺さぶる強靱なダンスロックに乗せ、誰もが祭りを彩る跳ね人となり、我を忘れ、宴に熱狂の花を咲かせ続けていた。「求めれば求めるほどに失うのが怖くなる」。ならば、失わないように、その熱を止めなければいい。彼等が導くままに飛び続ければ、それでいい!!


「吐き出せー!!」。Soanプロジェクトwith芥がこの空間に描き出したのは、熱した感情と感情を、壊れた理性と理性を、沸きだす野生と野生な感情をぶつけあう戦いの場。『hysteria show time』の演奏に合わせ誰もが螺子の壊れた人形となり、右拳を下ろすことなく、池袋EDGEの床を何十回と踏み叩き、ほとばしる汗をと共、この空間を真夏の宴にも似た様へ染め上げていった。

「そのパワーで、向こうまでいこうかー!!」。本編最後にぶつけたのが、『frowery count』だ。会場中の人たちが演奏に合わせ絶叫し、頭を振り乱し、拳を突き上げ、一体化した狂乱と恍惚と歓喜の様を創り出していた。この日もSoanプロジェクトwith芥は、止まることなき熱狂呼び起こす宴を描き続けてくれた。緩みを知らないジェットコースターのように、一度Soanプロジェクトwith芥のライブへ飛び乗ったなら、彼らが宴を止めるまでは、終始熱を上げながら、熱狂の限界を超えた先の風景を求め続けたい。限界を超えた先には、日常では出会えない自分と出会える。それを味わいたくて、みんなここへ集うのだから。


 「お前たちの本気を見せてくれるか!!、全員吐き出せ!!」。アンコールでも、先に作っていた熱狂をさらに盛り立てるように、この日の始まりを告げた雅で妖艶な和ダンスロックナンバー『月欺けば傀儡が笑う(煽りループver.)』をふたたび演奏。熱い手拍子が飛び交えば、フロアー中を大勢の観客たちが右へ左へ駆け続けてゆく。壊れた感情を揺り戻すように、熱狂の中、満面の笑顔で騒ぐ観客たち。途中には、終わりを知らぬ逆ダイや折り畳みの光景も誕生。騒げ、騒げ、騒げ、踊り狂うその様を持って、眠っていた己をすべて開放してしまえ!!

「プロジェクトが3年続いていくって、稀に見ることだと思います。ぞれぞれの歩いてきた道が繋がってこの空間が出来ています。今年は、愛や恋を紡いで、愛にあふれた年にしましょう。そして、未来に向かって突き進みましょう。」(芥)

「降りしきる雨がいくら強かろうと、この傘を射して一緒に進めたらいいなと思います」。芥の言葉に続き、放熱し続けた宴を優しく抱きしめるよう、最後の最後にSoanプロジェクトwith芥は『紫陽花がまた咲く頃に』を届けてくれた。ライブという場に生まれた空気をそのまま吸い込んだ『紫陽花がまた咲く頃に』は、何時も以上に熱を発しながら、会場中に心を熱く揺さぶる想いの雨を降らせていた。こんなにも肌に嬉しく刺さる想いのこもった雨なら、いくらでも全身に浴びていたい。その熱が、僕らを紫陽花のように綺麗な心に生まれ変えてゆくのだから。


 次にSoanプロジェクトwith手鞠とSoanプロジェクトwith芥に同時に出会えるのは、振替公演となった519日の新横浜公演、61日と2日の高田馬場AREAになる。6月はSoanプロジェクト始まりの日であり、Soanの誕生でもあるように、ぜひ、祝福の宴を、また共に作り上げようじゃないか。


PHOTO:インテツ

TEXT:長澤智典



SoanプロジェクトwithMember

Soan/芥(from Chanty)/K/Shun(from DuelJewel)/Ivy

                                              

『月欺けば傀儡が笑う』

『朽ち木の行方』

『薄紅は舞い散り寂光に消える』

『隔つ虚構紡ぐ真実と憧憬』

『透過幕』

『濁った瞳』

sign…

undelete

『躁狂の踊り子~山紫水明の宴~』

arrive

hysteria show time

frowery count

-ENCORE-

『月欺けば傀儡が笑う』煽りループver.

『紫陽花がまた咲く頃に』


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