2018.06.16
NoBインタヴュー
『時の旅人』

――6曲目を飾ったのが、IMAJOさんが作曲をした『時の旅人』になります。

IMAJO 『時の旅人』の冒頭を飾ったNoBさんのハイトーンヴォーカルが凄い迫力ですよね。NoBさんが歌入れ時に冒頭へシャウトした声を入れてきたときには、作曲をした僕自身も嬉しい驚きを覚えました。コーラスに関しても、NoBさんみずからヴォーカルアレンジしてくださったので、僕は安心して歌入れ後のアレンジへ専念出来ていましたからね。

NoB IMAJOの作る楽曲って、割と正義の味方っぽいじゃないですか。僕の中にあるアニソンや特撮ナンバーを歌いながら培ってきた要素を。もっと言うなら、アニソンシンガーNoBとしての恰好いい部分を、IMAJOの楽曲を通して発信していけたなとは自分でも思っています。

――『No Regrets』というアルバムは、NoBさんがこれまでに培ったいろんな歌唱/音楽スタイルの要素を、収録した7曲の中へいろいろ散りばめた作品でもあるわけだ。

NoB そう。けっして一つのスタイルには染まらない、いろんな歌唱/音楽スタイルをこの35年の歩みの中で培ってきた。それらすべての要素を、上手くアルバムの中へ発揮したいなと思っていたのも事実。中でもIMAJOの作った『時の旅人』は、アルバム『No Regrets』の中、アニソンを通した歌唱スタイルを発揮出来る楽曲だと感じたからこそ、そこの要素を思いきり活かせてもらえたなと思ってる。


『Untitled the song』

――アルバムの最後を彩ったのが、とても情熱的な『Untitled the song』になります。

NoB 『Untitled the song』も、冒頭を飾った『Shades of love』とは異なる、自分らしい歌い方をした楽曲。曲調の面でも歌謡曲風なメロディを持っていたことから、自分の中にある歌謡的な歌い方を活かしたいというか、つかみを持ったメロディの曲を歌い上げたいなと思って。結果、アルバムの最後を彩るうえでも良い締め括りになったなと思ってる。



『No Regrets』は、35年間という自分の歌い手としての歩みの集大成となる作品。
                           
――完成したアルバム『No Regrets』に対し、NoBさん自身どんな風に手応えを覚えていますでしょうか??

NoB あえてベタな言い方をするけど、「35年間という自分の歌い手としての歩みの集大成となる作品」として完成したように、とても満足しています。補足をするなら、「18歳のときにデビューしてから現在までに積み重ねたシンガーとしての歩みの集大成作」です。『No Regrets』というアルバムに関しては、とくにコンセプトを決めて制作したわけではないんだけど。結果的に、「自分らしさ」というコンセプトを持って貫かれた1枚になったなとも改めて感じたからね。

――その「自分らしさ」には、いろんなスタイルを散りばめていますよね。

NoB アニソンや戦隊ナンバーも歌えば、ロックバンドのヴォーカリストとしても活動している。その僕が自然体でアルバムを作ったら、やはりこうなりますよね。そこが、バンドで作るアルバムとの決定的な違いだなとも感じたことでした。

アニソンや特撮ナンバーを歌うのはライフワークにもなっていることですから。