2020.12.11
I-GET祭 NEWS
12月10日(木)、アイドル・プロダクションのI-GETが、今年最後となるイベント「I-GET祭」を新宿BLAZEで行なった。出演したのは、READY TO KISS/SAY-LA/HOT DOG CAT/Qnto syrup/BABY TO KISS所属全5グループ。
オープニングトークをSAY-LAの藤沢泉美・Qnto syrupの月見玲花・HOT DOG CATの大原莉奈・READY TO KISSの清川麗奈が担当。イベントへ向けての意気込みを語ったうえで、「I-GET祭」は幕を開けた。
BABY TO KISS
「I-GET祭」は、先に新メンバーとして発表になっていた 小椋妃奈乃、天使えみりへ、新たに甘沢みゆり、犬乃かりん、もも(元エルフロート)を加え、5人体制になったBABY TO KISSのライブからスタート。披露したのが、SAY-LAの「こじらせ片想い」。観客たちも最初から総立ちで、BABY TO KISSの新しいスタートに熱いエールを送る。もものような経験者がいるとはいえ、未経験の多いメンバーたちが中心のように、まだまだ歌声の音程も甘ければ、振りもズレが出るなど、ライブの課題点はいろいろとある。むしろ、伸びしろがたくさんあるように育てがいのある5人だ。舞台の上で一生懸命に自分たちをアピールしてゆく姿へ、今は素直にエールを送りたい。客席後方には他グループのメンバーたちが集まり、BABY TO KISSの新たな始まりの姿に熱い視線でエールを送っていた。
Qnto syrup
活動を始めて間もないQnto syrupが、二番手に登場。ライブ経験もけっして多くはない。とはいえ、高い期待を背負っている自覚を強く持っているせいか、冒頭を飾った「恋のリトマス試験紙」を歌いだした時点から、4人は息の合ったパフォーマンスを見せていた。「恋のリトマス試験紙」は、胸をキュンと鳴らす甘くて魅惑的なポップナンバー。王道アイドルソングという言葉が相応しいように、この楽曲を自分たちの色に染めあげたとき、どれほど輝きを増すのか…。そう期待したくなる姿を、Qnto syrupは最初から示してきた。落ちサビ前の「ねぇ、好き?」のセリフに、胸をキュンとした人たちも多かったに違いない。
続く「パステリア物語」は、冒険心を掻き立てるスケール大きな楽曲だ。メンバーたちも、歌声やパフォーマンスへさらにエナジーを注ぎながら、自分たちの意志を力強くぶつけてきた。同じ「可愛らしい」の言葉に、彼女たちは「甘い」や「積極的」など異なる意味を持たせてゆく。同じキュンとするでも、いろんな気持ちを与えてゆくところがQnto syrupの魅力であり、持ち味だ。
最後に届けた「ふわふわパステル」は、タイトル通り、ふわふわ舞い躍る気持ちに心を染めあげるポップソング。楽曲の中から甘さと強さの両面を感じれるように、4人の愛らしい姿に目線は惹かれつつも、身体は騒ぎたい気持ちにずっと駆られていた。声を出せる時期が来たら、ぜひ熱いコールをぶつけたい。
HOT DOG CAT
この日が、大原莉奈にとって最後の「I-GET祭」になった。ライブは、「まもなくわんにゃん大運動会が始まります」の構内放送風のアナウンスを受けて始まった。
最初からフロア中の人たちを巻き込んで熱狂を作り出そうと、HOT DOG CATは気持ちをアゲアゲに導く「オリンピック・ハイテンション」を冒頭に持ってきた。つねにテンション高いライブを描きだすHOT DOG CATだが、この日の気合の入れようはハンパない。気持ちを前のめりに、6人は弾けた歌声をぶつけだす。「このときめきは止まらない」の歌詞のように、6人はときめいた気持ちを胸に最初から全力投球。パワー炸裂したパフォーマンスに触発され、フロア中にカラフルで大きなサイリウムの波が生まれていた。
高いテンションをさらに増幅させるように飛びだしたのが、最新シングルの表題曲「楕円形メリーゴーラウンド」。6人は「楽しい」気持ちが伝わる歌声を、感情全開でぶつけてきた。そのパワーに触発され、フロア中の人たちも動ける限度いっぱいに身体を揺らし、心の中で「ゲシュタルトー!」「崩壊だー!!」と叫びながら、熱いエールを彼女たちへ届けていた。今宵の6人の歌声が、とても華やかだ。だからこそ、観ている側の気持ちも触発され、一緒にテンション高く盛り上がりたくなる。
畳みかけるように「ワンダフルライフ」へ。とても華やかな、でも熱いロック魂を抱いた楽曲だ。「ワンワン」「ニャンニャン」と歌いながら飛び跳ねるメンバーたちに合わせ、フロアには大きく身体を上下してゆく観客たちの姿があった。今宵の6人、気持ちを一つに重ねた中で生み出す存在感と迫力がハンパない。
続く「キラキラポジティブ」を通し、6人はさらにテンションを上げだす。舞台の上で弾ける彼女たちは、まさにキラキラ輝く6つのスーパーな星(スター)たち。6人は、パワーと勢いを持って観客たちをグイグイ引っ張ってゆく。このライブに触れたら絶対にハートが落ちてしまう。それくらいこの日のHOT DOG CATは、人を魅了し、心を虜にするキラキラしたライブを見せていた。
最後は、「純情アイスティー」だ。身体中からあふれだす「好き」という気持ちを、6人は「好きにならなきゃ許さないぞ」くらいの勢いで突きつける。自信満々に「好きです」と歌われたら、心が落ちてしまうのも当然だ。20分という短い時間を目一杯使い、HOT DOG CATは最高に自分たちを輝かせたライブを見せてきた。このオーラとクリテティでせまられたら、素直に彼女たちへ想いを捧げたくなる。まさに、今のHOT DOG CATの勢いを「これでもか」と突きつけた最良のライブだった。
SAY-LA
SAY-LAのライブは、華やかな風をフロア中へ送るように「愛呼吸」からスタート。胸に募る愛しい想いを、彼女たちは告白するように歌う。今宵のSAY-LAは、何時も以上に清純な姿として瞼に映っていた。照れたしぐさ混じりに「大好きだよ」と歌う5人に向け、フロア中から多くの手やサイリウムの光が伸びていた。SAY-LAというグループが魅力にしている真っ直ぐで純粋な想い。その"らしさ"を、今宵も真っ直ぐな想いのままに5人は伝えてきた。
気持ちを高ぶらすように、SAY-LAは「胸熱アンドロメダ」を歌いだした。高ぶる気持ちへシンクロするように、5人の歌声も輝きをどんどん増してゆく。汚れなき愛しい想いを、彼女たちは真っ直ぐに届けてきた。今宵のSAY-LA、胸の奥に閉まっていた感情を愛しい人(観客たち)へ向け次々とぶつける愛情満載のライブを作り出していた。
高まり続ける想いを、SAY-LAはキラキラ輝くポップナンバー「ずるいよ」に重ねてゆく。心地好く駆けだした楽曲のうえで、5人はこれまで以上に「ずるいよ」といじらしい想いをぶつけてきた。好きな人へ向けた精一杯の愛情といじらしい裏腹な乙女心の両面を、この歌を通してSAY-LAは見せてきた。彼女たちの中にある乙女のような心模様に触発され、胸がキュンと鳴り続けていた。
最後にSAY-LAは、いくつになっても消えない夢を追いかける気持ちを、どんな逆境の中にいようと何度だって立ち上がり前を向いて進んでゆく強い意志を、「BELIEVE」を通して伝えてきた。これまで何度も壁にぶつかっては乗り越え、そのたびに少しずつ前進し続けてきたSAY-LA。変わらぬその意志を、SAY-LAは「いつまでも輝きを持ってここに居続けるから」と歌っていた。
READY TO KISS
この日より、活動を休んでいた牧野広実が復活、久しぶりに9人編成としてライブを届けてくれた。その喜びを大きな力へ変えてゆくように、READY TO KISSは2021年1月26日に発売する最新シングルの表題歌「NONSTOP 〜Restart Dash〜」を歌い、ライブをスタート。とても華やかなパフォーマンスだ。とくに今宵は、ようやくベストな編成でライブを行なえる嬉しさから、この9人で歌い躍る楽しさを思いきり味わっていた。その喜ぶ姿が、9人のパワフルで開放的な歌声やパフォーマンスから見えてきた。華麗に舞い躍る姿を、視線がずっと追いかけていた。久しぶりに生き生きとしたREADY TO KISSの姿を観たと言っては失礼か。でも、何時も以上に無邪気にはしゃいでいた彼女たちがいたのは間違いない。このまま、「最高の未来をたぐり寄せて」もらいたい。
オリエンタルな音色を流れ出す。「タイに行きタイ」の登場だ。眩しい太陽のような姿を、彼女たちはこの楽曲を通して見せてゆく。牧野広実の復帰という前向きなニュースが、グループへこんなにも輝きを与えてゆくんだという事実を、存在感際立つこの日のライブに触れながら感じていた。もちろん、新規メンバーの多い今のREADY TO KISSだけに、まだまだハラハラな面も見えてくる。そこをカバーするどころか、それさえも魅力に変えてゆく9人が、そこにはいた。気持ちが全力で前を向いたとき、こんなにも輝ける。その姿を、今宵のREADY TO KISSは示していた。
身体中から沸き立つ喜びをもっともっと輝きに変えようと、READY TO KISSは「STAR LIGHT〜星色のこの気持ち、空に映れ〜」を歌いだした。9人に向け、フロア中で無数のカラフルなサイリムの光が大きく波打っていた。互いに想いを交わす…というよりも、9人が嬉しさを爆発させた想いを零さぬように、フロア中の人たちが心で受け止めながら、想いを投げ返していた。それくらい、舞台上の輝きがハンパない。
まさに今宵のREADY TO KISSは、無敵な存在だ。最後にREADY TO KISSは「ムテキモード」を熱唱。9つの色が舞台の上で鮮やかなグラデーションのように交わる姿が、とても眩しい。ドキドキが止まらない。いや、このドキドキを止めたくない。無敵モードに染まった今宵の彼女たちの姿にずっと心酔していたい。まだまだREADY TO KISSは輝きを増していける。そう確信させたライブだった。
I-GET オールスターズ
最後に、この日出演した全グループが、舞台へ集結。全員で「WE ARE ALL ONE」を歌いながら、観客たちを含め、この会場にいる全員の気持ちを一つに結びあっていった。この華やかな光景を最後に味わってこそ、「I-GET祭」。チーム(メンバー/観客)一丸となって想いを分かち合う姿へ触れるたび、胸がキュッと鳴る。この姿を見るたびに、また笑顔をもらいに彼女たちに会いに行きたくなる。この日のようなテンション高いライブを観れるからこそ、「I-GET祭」は欠かしたくないイベントだ。
PHOTO:本間裕介
TEXT:長澤智典
★インフォメーション★
HOT DOG CAT
2020年12月30日(水)渋谷CLUB QUATTRO ワンマン
「楕円形メリーゴーラウンド 発売記念FINALワンマン 〜潜れ!潜れ!潜れ!海底1210万マイルへ〜 」
開場 18:00 開演19:00
SAY-LA
2021年1月4日(月)渋谷TSUTAYA O-EASTワンマン
「NEW YEAR ONE MAN LIVE 2021」
開場 18:00 開演19:00(予定)
READY TO KISS
2021年1月26日 NEW SINGLE 「NONSTOP ~Restart Dash~」発売!
フジテレビ系音楽情報番組「Tune」1月度マンスリーアーティストとして4回に渡って番組出演決定!
I-GET忘年会 minus ONE(ホットドッグ抜き)
2020年12月30日(水)渋谷CLUB QUATTRO
開場13:00 開演14:00
出演:READY TO KISS、SAY-LA、Qnto syrup、BABY TO KISS
HOT DOG CAT 「楕円形メリーゴーラウンド」MV
SAY-LA「感情リバーシブル」MV
READY TO KISS 「NONSTOP~Restart Dash」MV
I-GETオールスターズ 「WE ARE ALL ONE」MV
I-GET Web
I-GET twitter
I-GET YouTubeチャンネル
READY TO KISS Web
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SAY-LA Web
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BABY TO KISS Web
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―セットリスト―
BABY TO KISS
「こじらせ片想い」
Qnto syrup
「恋のリトマス試験紙」
「パステリア物語」
「ふわふわパステル」
HOT DOG CAT
「オリンピック・ハイテンション」
「楕円形メリーゴーラウンド」
「ワンダフルライフ」
「キラキラポジティブ」
「純情アイスティー」
SAY-LA
「愛呼吸」
「胸熱アンドロメダ」
「ずるいよ」
「BELIEVE」
READY TO KISS
「NONSTOP 〜Restart Dash〜」
「タイに行きタイ」
「STAR LIGHT〜星色のこの気持ち、空に映れ〜」
「ムテキモード」
I-GET オールスターズ
「WE ARE ALL ONE」
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