2021.05.10
SARIGIA インタビュー
「悪魔」と「七つの大罪」をコンセプトに活動中のSARIGIA。彼らは今、7月26日に赤羽ReNY alphaで行なう単独公演に向け、1月より「7本の新曲MVを毎月連続で公開」中。同時に、赤羽ReNY alpha単独公演へ向けて仕掛けているさまざまな展開の裏側を映し出した暴露映像シリーズ「SARIGIA裏チャンネル」も、SARIGIAの公式YouTubeチャンネルで毎週3本(水・金・日)投稿し続けている。
SARIGIAは現在、「傲慢-arrogance-」「強欲-greed-」「色欲-lust-」「嫉妬-envy-」と4本のMVを公開中。このたび、第5弾となる「暴食-gluttony-」について。6月4日に東高円寺二万電圧で行なう完全無料単独公演「悪魔的‼ 完全無料ワンマン サバト 〜大罪起源-666- 悪魔集会ー」についての想いを語ってくれた。
「嫉妬-envy-」はヴィジュアル系らしい楽曲?!
――現在公開中、7曲連続MV公開第4弾作「嫉妬-envy-」の魅力を改めてお聞きしたいなと思います。この歌詞、かなりヤバくないですか?
アスカ この歌詞へ記したのは、何かへ執着した…いや、取り憑かれているんじゃないか?というくらいサイコティックな人の心情。それを、物語風にも書いているように、そこへ込めた想いをぜひ読み解いていただけたらなと思います。
――そこには、アスカさん自身の心情も重ねているのかも気になります。
アスカ そこはまったく関係ないですが、自分の中にも物事へ執着する気持ちはあるように、登場人物と自分の感情と通じるものがあるのかも知れない。ただし、自分はモノに対する執着のように、その気持ちを「嫉妬-envy-」では人に置き換えた形にしています。
――けっして、人に対する歪んだ執着心は…。
アスカ 興味はありますけど、けっして「嫉妬-envy-」のようにはならないです。
――この「嫉妬-envy-」、まさにヴィジュアル系好きにはたまらない曲調じゃない?
Natsu イントロのギターからして、そこは意識したところでしたね。ヴィジュアル系特有というか、不安な感情を煽りながらも耳に残るギターのリードや、疾走感のある曲調。そのうえで、いろんな転調も施しながら。それこそ大サビを半音上げて転調するなど、遊び心を詰め込んだ楽曲になりました。
翔磨 「嫉妬-envy-」はまさに、良い意味でヴィジュアル系っぽい楽曲。ベースは、ギターのバッキングと重なる形で弾きながら楽曲に厚みを出しました。ちなみに、サビメロだけNatsuくんに頼まれ、自分が作っています。
みやび 「嫉妬-envy-」の場合、割と淡々とした演奏に聞こえるかも知れないけど。テンポが速ければ、展開も多いから、一人だけ汗だくでドラムを叩いています。そこは、割とイマドキのヴィジュアル系楽曲のスタイルとも重なるところ。それもあってお客さんからのライブ受けも良いから、今後もライブでは生かしてくけど。ただ、一人だけ汗だく状態になるから、叩くのに必死な曲だよね、これは(笑)。
――「嫉妬-envy-」のMVでは、アスカさんがリストカットしながら、純白のシャツを血だらけにしちゃっていますよね。
アスカ 映像を通したヤッちゃった感はハンパないっすね(笑)。本作のテーマが「嫉妬」だからと言って、ただ恨んでいるだけじゃ面白くないので、オチをしっかり考えたうえであの演出を施しています。気になる方は映像をご覧になってください。
第5弾作「暴食-gluttony-」は、「お洒落に狂ってる」イメージ。
――ここに至るまでにも、「傲慢-arrogance-」「強欲-greed-」「色欲-lust-」「嫉妬-envy-」と、どれも曲調を変えてきました。
Natsu そこは狙ったところです。今回、「七つの大罪」をテーマに全部で7曲作り、それぞれのMVを作りあげるように、すべて異なる曲調にしたかったし、今も、そう進めています。
――その流れを踏まえつつ生まれるのが、第5弾曲となる「暴食-gluttony-」。まずは、本作を作るうえでの狙いから教えてください。
Natsu 「暴食-gluttony-」はジャズのリズムを軸に据えた楽曲です。そのうえでバンドサウンドへと昇華。トランペットなど管楽器の音を同期に入れ、派手な曲調に仕上げています。取材時点では、まだ歌詞が乗る前のように未完成ですが、前4作とは異なる明るい曲調になるのは間違いないです。
みやび シャッフル系の跳ねたリズム曲のように、これも叩くのは大変ですけど(笑)。今回の楽曲はジャズ系の曲調という理由もあって、ちょっと長めのドラムソロも入っています。ドラムファンの場合、楽曲の中で沸く要素って(ギターなどと比べると)あまりないじゃないですか。でも、今回はドラムソロというアピールポイントがあるように、そこは美味しい要素になっています。
――「暴食-gluttony-」でジャズというのも、なかなか斬新ですね。
Natsu なんか、「お洒落に狂ってる」イメージが自分の中にはあったので。
――歌詞は(取材時点では)今、鋭意制作中なんですよね。
アスカ 現状伝えるとしたら、「暴食」という題名へ絡めるように「食べる」ことを軸に据えた内容にしていること。当初は人を喰らうということも考えていたけど、それだとテーマが異なるように、「暴食-gluttony-」に関しては「食」を歌詞の軸に据えたうえで、今、書いている最中です。
翔磨 楽曲が完成する前までは人間を食べるイメージも想定はしていたけど。Natsuから上がってきた楽曲が、同じ食べるでもフルーツを食しているようなお洒落な印象だったのでね。アスカから、どんな歌詞が生まれるのか、そこは楽しみです。
「暴食-gluttony-」ではウォーキングベースという一音一音が動きを持った奏法をしています。気を抜くとミスをしてしまうように、演奏に集中しなければいけない。ライブ中は、おそらくフロアを見据える余裕なく演奏に集中していると思います。聞いてるぶんには、とても好きな楽曲ですけど、ライブでベース演奏するのはけっこうしんどい曲になりそうです。
――「暴食-gluttony-」のMVは、どんな感じに仕上がりそうでしょうか?
翔磨 「暴食-gluttony-」のMVは食事風景をメインに据えつつ、爽やかな印象の映像になりながらも、そこへ暗い部分も加えていく形を想定しています。ただし、歌詞の内容に沿って映像も作ろうと思っているように、出来上がった歌詞次第でどうなるのか。一つ言えるのは、4人とも暴食します(笑)。「SARIGIA裏チャンネル」でも、7千円分のマックを4人で暴食している動画もアップしますので。
Natsu 「傲慢-arrogance-」がベースを目立つ曲にすれば、「強欲-greed-」は楽曲の良さを推した形で制作。「色欲-lust-」がギター推しの曲で、「嫉妬-envy-」がヴォーカルの魅力を際立たせた曲にと作ってきました。その流れは、最初から想定していたこと。その流れを受け継ぐ形で、今回の「暴食-gluttony-」ではドラム推しの曲にしました。しかも「暴食-gluttony-」はジャズをベースにしたように、ジャズの魅力であるソロまわしも楽曲へ上手く取り入れようと、ヴォーカルのサビ歌終わりで、ベース、ドラム、ギターとソロまわしをしてゆく流れを構築。そこも聞きどころになるはずです。
みやび 翔磨くんからいい感じでベース演奏のセンタリングが上がってくるはずなので、俺は、それをオーバーヘッドシュートでキメてやるだけなんで(笑)。
翔磨 ということは、多少無理やりなパスでも大丈夫だ(笑)
6月4日のワンマン公演は、ドリンク代もバンドが負担するように、電車賃さえあれば、会場では一切お金をかけずに観れます。
――SARIGIAは、6月4日(金)に東高円寺二万電圧を舞台に「悪魔的‼完全無料ワンマン サバト 〜大罪起源-666- 悪魔集会ー」を開催します。こちらは、題名通り完全無料ワンマン公演になるそうですね。
Natsu ドリンク代もバンドが負担するように、電車賃さえあれば、会場では一切お金をかけずに観れます。そうしたのも、応援してくれているファンたちはもちろん。SARIGIAの名前は知ってるけどまだ観たことのない人たちにも、気軽にライブへ足を運んでもらいたいからです。
――会場費もバンド負担。さらに人が増えれば増えるほどドリンク代の負担も増え、バンド側の赤字が増える。そこまでしてでも、観てほしい気持ちが強いわけだよね。
翔磨 そうなんです。6月4日の無料公演は、7月26日に行なう赤羽ReNY alphaでのワンマン公演へ向けての布石となる内容。この日の公演に来てくれた方には、数量限定ですが悪魔の角も無料でプレゼントします。セットリストも、現状、ネットに上がっているMVや振り付け動画などを通して聞ける楽曲を軸に選び、初めて来る人でも予習してもらえるとより楽しめる内容にしつつ、7月26日のワンマン公演へと繋がるライブを構築していこうと思っています。だからこそ、ぜひ観てほしいんです。
みやび バンドって、ワンマン公演を観てこそ、本当の意味で良さが見えてくるもの。だからこそ、初めての人や、本命バンドとイベントで重なったときにSARIGIAも楽しんでいるという方などにも、今回のライブをきっかけにしてSARIGIAの世界にどっぷりと触れ、思いきり楽しんでもらいたい。絶対に俺らが本命バンドにしてやりますから。
Natsu 6月4日の無料公演は、7月26日の赤羽ReNY alpha公演へ向けての前哨戦となるライブ。ちょうどその日から赤羽ReNY alpha公演のSチケットの販売も始まります。なので、いち早くSチケットを手に入れるために会場へ足を運び、ついでにライブを楽しみ、角も手に入れてという気持ちでも構わない。無料で楽しみながら、気に入ったらSチケットも手にしてもらうでも構わない。理由は何でもいい。その日を機転に、みんなと一緒に赤羽ReNY alphaのワンマン公演へ向かっていけたらなと思っています。
アスカ まさに、赤羽ReNY alphaでのワンマン公演へ向けてのスタートとなるライブのように、無料だし、友達も誘いながら気軽にライブ会場まで遊びに来てください。そこで「楽しい!!」と思ったら、今度はSARIGIAと一緒に赤羽ReNY alphaというワンマンへ向かっていきましょう。今回は無料公演だからこそ、一度騙されたと思って遊びに来てください。
TEXT:長澤智典
★インフォメーション★
悪魔的‼ 完全無料ワンマン サバト 〜大罪起源-666- 悪魔集会ー
2021/06/04 (Fri)
東高円寺二万電圧
OPEN 17:30 / START 18:00
TICKET ALL FREE \0 (Drink \0)
チケット代・ドリンク代は、全部タダ‼️
《入場順特典》
悪魔のツノ
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