2022.03.08
山川陽彩 NEWS
みずからを「Neo歌謡曲シンガー」と名乗り、今の時代の息吹を持った心揺さぶる歌謡曲を歌うシンガーの山川陽彩。先日、彼が歌う「愛をください」がサブスク配信になった。(https://linkco.re/Fv5NCczC) 併せてリリックMV(https://youtu.be/c51XFB87a_U)も公開中。
「愛をください」が誕生したのは、20年以上前のこと。作曲をあっきーこと清水彰範が、作詞を池永康記が手がけたこの曲は、これまでにも多くの歌い手が楽曲に惚れ込み歌ってきた。韓流シンガーのパク・ジョンミン(元SS501)もカバーし、日本や韓国のみならず、アジアや南米でも大ヒットへ導いた。山川陽彩は、楽曲を作り上げた池永康記と清水彰範が歌声に惚れ込み、今、活動をバックアップしているシンガー。配信中の「愛をください」では、編曲に樫原伸彦が参加。普遍性を持った楽曲を、さらに確かなものにしていった。
山川陽彩は、2022年1月より、毎月最終日曜日に、四谷Honey burstを舞台に主催イベント「Neo Festival」を 開催している。2月27日(日)に行った"渋谷魂Presents山川陽彩主催LIVE「Neo Festival -vol.1-」(第一回目はVol.0として開催)には、ゲストにジャッキー・チェン主演映画『少林寺木人拳』主題歌「ミラクル・ガイ」を歌った謝花義哲が。共演で、STREET STORY/masabrand/chi-raが参加。イベントに笑顔の花を咲かせてくれた。ネオフェスのダイジェスト映像(https://youtu.be/hfpwiXR4EKo)も公開中。
山川陽彩は、トリ前に出演。 ライブは、 サブスク配信が始まったばかりの「愛をください」から幕を開けた。美しい輝く調べが、触れた人たちの心をみずからの記憶の奥深くへと導きだす。山川陽彩は、一人一人が記憶の中に置いてきた思い出をふたたび引き寄せるように歌っていた。今にも泣き崩れそうな歌声は、楽曲が少しずつ華やぐのに合わせ、感情を高ぶらせてゆく。陽彩が乞い求めるように「愛をください」と歌うたびに、その歌声を耳にしていた人たちは、それぞれどんな思い出の景色を心に巡らせていたろうか。今や会えなくなってしまった人への想い?別れてしまったことへの後悔?心傷つけられ、失くしてしまった感情??争いで涙の血を流す人たちに届けたい願い?。そこには、いろんな「求める愛」がある。山川陽彩も、自分が「愛」を求める意味を自身の心へ問いかけるように歌っていた。山川陽彩の揺れ動く感情と壮大なストリングスの音色が重なりながら、大きな感情の揺れを描き出す。その歌声と音色に心を寄り添えていると、想いか胸の奥から止めどなく出てくる。だから、もっともっとこの歌の真意を知りたくなる。自分なりの「愛」の答えを求めたくて、この歌に心の手を伸ばしてゆく。
「心配しないで 僕ならここにいるよ おどけたピエロになって 君のために歌うよ」。サビ歌始まりの「ピエロ」だ。冒頭の歌声へ触れるたび、先程と同じように胸に熱い想いが込み上げてくる。生き方が不器用な人ほど、この歌はそっと寄り添い、優しく背中を押してゆく。いや、優しく押したつもりが、意外と強めに背中を叩くところが熱血漢の山川陽彩らしさ。サビでは、大きく手を振り歌う山川陽彩の姿と想いを重ねるように、フロア中の人たちも大きく手を振り、「ピエロ」を歌う山川陽彩を温かい眼差しで見つめていた。よく、「弱くてちっぽけな自分だから」という人がいる。そう口にする人たちが意外と多いのが世の中だ。でも、世の中にちっぽけな人などいない。誰もが人生の主人公なのに、弱気な自分がそれをくすませている。だから山川陽彩は、みずからがおどけたピエロになって、側にいる人たちに笑顔を与え、その微笑みが君の輝いた本当の姿なんだよと伝えてゆく。ほんの少しかも知れない。でも、なりたい自分を取り戻してくれるから、僕らは山川陽彩の歌を求めるのかも知れない。僕らのために「ピエロ」を歌ってほしいと求めてしまうのかも知れない。
山川陽彩の歌には、かならず昭和の匂いが隠されている。次に歌った「紙飛行機」はフォーク/ニューミュージックの香りを持った胸に染みる曲。この歌に触れながら郷愁へ浸ってしまうのは、なくしてしまった悲しい思い出を、この曲が心のアルバムを開いて引き出してくるから…。人なら誰もが一つや二つ、閉まっておきたい切ない思い出を持っているだろう。夢馳せながら叶わなかった想い、結ばれたかったのに叶わなかった恋、あえて封印した思い出を、この歌が、山川陽彩の涙で濡れた歌声が記憶の中から引き出してゆく。
山川陽彩の今のスタイルを決定づける大きなきっかけになったのが、「あの夏の約束」だった。この楽曲は、Neo歌謡曲シンガー山川陽彩をイメージして書き下ろした曲。心に「あの夏の景色」を鮮やかに描き出すのは、山川陽彩の歌声が、閉まっておいた記憶を鮮明に呼び起こすからだ。夏の終わりの時期に想いを馳せる、愛しい人とのひと夏の思い出。みずからの記憶と重ねながら耳にする人、この物語に感情を寄り添え、切ない青春の恋物語を心のスクリーンに映してゆく人、どんな聞き方だろうと、ノスタルジーな気持ちに染めてくれるこの歌が、とても愛おしい。
最後に、主催イベントのゲストアーティストとして出演した謝花義哲&謝花バンドを呼び入れ、コラボレーションを披露。歌ったのが、謝花義哲が1995年にリリースした「忘れられへん」。兵庫県は神戸出身の山川陽彩自身、関西弁の曲を歌いたい願望を持っている。その願いを、この日は謝花義哲の手も借りて実現。今後、正式に山川陽彩の持ち歌としてとしてカバーしてゆくとの事。この作品は関西弁の女性言葉。独り愛を終わらせ“あんた”に何も告げず大阪へ帰る主人公。郷愁誘う謝花義哲の歌声をリードに始まった楽曲へ、山川陽彩が同じように郷愁と哀愁を塗り重ねていた。彼自身が上京して過ごす今の自分の姿と、歌に登場する女性の心情とを重ね合わせ歌っていた。サビでは唸り、がなるように歌う山川陽彩の姿に、ブルース/歌謡シンガーとしての魅力も覚えた。
次の主催イベント「Neo Festival~vol.2~」は、3月27日(日)に四谷Honey burstで行われる。この日は、ゲストに浅野佑悠輝(小林幸子、山川豊、服部浩子、夏川りみ、トニセン、柳葉敏郎等、演歌の大御所から歌謡曲まで沢山のヒット曲を提供する作曲家でありシンガーソングライター)。共演者としてmasabrand/Arch/Happy Tax Freeを迎えて行われる。こちらの公演も楽しみに待っていてほしい。
PHOTO:かでぃ
TEXT:長澤智典
3/27(日) 四谷Honey burst
渋谷魂Presents山川陽彩主催LIVE「Neo Festival ~vol.2~」
ゲスト:#浅野佑悠輝
出演者:#山川陽彩/masabrand/Arch/Happy Tax Free
17:00OPEN 17:30START
▪️現地チケット購入ページ
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