2022年9月17日(土)より京都市京セラ美術館 新館「東山キューブ」にて開催される「アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO」展(主催:京都市、アンディ・ウォーホル美術館、ソニー・ミュージックエンタテインメント、MBSテレビ、産経新聞社、京都新聞、WOWOW、FM802/FM COCOLO)との連動企画として、京都市京セラ美術館と同じ岡崎エリアにあるギャラリー・MtK Contemporary Artにて「inspired by ANDY WARHOL KYOTO (インスパイアード・バイ・アンディ・ウォーホル・キョウト)」展が開催されることが発表されました。

「Inspired by ANDY WARHOL KYOTO」展では、国内外で活躍する現代美術作家である、水戸部七絵、Paramodel・Yasuhiko Hayashi、SHUN SUDOの作品が展示されます。
⽔⼾部七絵は、ポップアイコンをモチーフに一斗缶に入った油絵具を豪快に手で掴みキャンバスに乗せ、重量感のある厚塗りの肖像画を描き、観る者を圧倒します。また、Paramodel・Yasuhiko Hayashiは、大量生産されたユニットを使い拡張性のあるインスタレーションや絵画・映像作品を作成、意味から事物を開放し軽やかな作品に昇華させます。ストリートカルチャーや日本のアニメーションからインスピレーションを受けたというSHUN SUDOの描き出す多彩な“生き物”たちは、キャンバスだけに収まらず様々なメディアへと展開されアートシーンで注目を集めています。

1960年代アメリカで花を咲かせたポップ・アートを代表する作家アンディ・ウォーホルは、作品だけではなく自らが高度消費社会を映す時代の鏡となるように振る舞いました。それは、アイデンティティ=同一性の破壊がポップの裏側にある事を示唆していました。そして、現代では作品だけでなくウォーホルのこの振る舞い自体が反対に映される対象となっています。そのように今もなお増幅し拡散を続けているポップ・アートの系譜の中で、「Inspired by ANDY WARHOL KYOTO」展を構成する水戸部七絵、Paramodel・Yasuhiko Hayashi、SHUN SUDOの作品は、その運動性においてこそ、ポップの遺伝子を受け継いでいるといえます。
是非、展示作品を通してウォーホルから引き継がれるインスピレーションを感じ取っていただきつつお楽しみいただけると幸いです。

なお「Inspired by ANDY WARHOL KYOTO」展では、⽔⼾部七絵、Paramodel・Yasuhiko Hayashi、SHUN SUDOの作品の他にアンディ・ウォーホルのシルクスクリーン作品の展示販売も行います。

また、本日アンディ・ウォーホルの来日時の足取りを追う連載コラムが「アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO」公式HPのコラムコーナーにて更新されました。
その他、展覧会に関する最新情報は公式HPを是非チェックしてみてください。

【「inspired by ANDY WARHOL KYOTO」開催概要】

展覧会名:「inspired by ANDY WARHOL KYOTO」
開催期間:2022年9月17日(土)~10月9日(日) ※月曜休廊
会場:MtK Contemporary Art (京都府京都市左京区岡崎南御所町20-1)
京都市京セラ美術館 新館 「東山キューブ」 裏手交差点すぐ
京都市営地下鉄東西線「東山」駅下車1番出口より徒歩約10分
公式サイト:https://mtkcontemporaryart.com/

[作家紹介]
・SHUN SUDO

1977年、東京生まれ。世界を旅しながら得た感性をもとに独学でアートを学ぶ。筆を使わず紙やスプーンを用いて描かれた繊細なタッチと、アメリカのストリートカルチャーや日本のアニメーションからインスピレーションを受けたポップなモチーフや色彩が綯交した作品が注目を集める。2015年、NYでの個展を皮切りに国内外で意欲的に展覧会を開催。グローバル企業とのコラボレーションも多数手掛ける。近年の展覧会に、「Palm Beach Modern + Contemporary」GR Gallery(フロリダ、2022)、「The mural project-Let’s Spring」Seibu Shibuya(東京、2021)、「Patio」東京エディション虎ノ門(東京、2021)、「PRIDE ART 2021」Clifford Chance(東京、2021)など。主なプロジェクトに、「ART IN THE PARK」Ginza Sony Park(東京、2022)、「Taycan Soul Canvas」複数会場(東京・名古屋・大阪、2022)、「Olympic -TOKYO 2020-」オリンピック会場(東京、2021)など。
・水戸部 七絵

神奈川県生まれ。2011年名古屋造形芸術大学造形学部洋画コース卒業。 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画在籍。2022年ウィーン美術アカデミーへ交換留学。一斗缶に入った油絵具を豪快に手で掴み、ダイナミックな重厚感のある厚塗りの絵画を制作する。主な展覧会に、「Let’s Have a Dream ! -作品集出版記念展-」銀座蔦屋書店(東京、2022)、「project N 85 水戸部七絵|I am not an Object」東京オペラシティ(東京、2021)、「VOCA展2021」上野の森美術館(東京、2021)、「私は生まれなおしている─令和2年度新収蔵作品を中心に─」愛知県美術館(愛知、2020)など。

・Paramodel・Yasuhiko Hayashi

1971年、大阪生まれ。デザイナーを経て、2001年京都市立芸術大学構想設計専攻卒業。2001年よりアートユニット「Paramodel」として活動を開始し、2017年からソロ活動を行っている。東大阪の町工場で生まれ育った背景から、大量生産されたユニット性のある工業製品を用い、独自のルールに基づいて拡張性をテーマにしたインスタレーションや絵画、映像などを制作する。
主な展覧会に、「ART021 SHANGHAI」(上海、2020)、「Relay to Tokyo—Inheriting and Gathering, an exhibition of contemporary art from Japan」ビザンティン&クリスチャン博物館(アテネ、2020)など。

[inspired by ANDY WARHOL KYOTO]展 説明文 

「ぼくの絵や映画やぼく自身の表面を見れば、ぼくがいるんだ。その裏なんてなにもないよ(1)」とアンディ・ウォーホルは言った。ウォーホルは、その表面以外のどこにもいない。本名は、アンドリュー・ウォーホラ。チェコスロバキアからアメリカに移民してきたルシン人の両親をもち、ニューヨークに移るまでピッツバーグのルシン人居住区で育った。母親とはチェコ語と英語の混合語で話す、熱心なカトリックだった。
 その後、彼は名を「アンディ・ウォーホル」へと変えた。名前のみならず、鼻に整形手術を施し、銀色のかつらを被り、サングラスをかけ、話し方、ふるまい方を、無個性で中性的に見えるものへと変えた。重要なのは、そこでウォーホルが、まさに自身の操作可能な表面(「ぼく自身の表面」)に改変を施すことによってつくられたということである。ウォーホルとは、過去の自分を隠蔽・改変すべく、ウォーホル自身によってつくられたものである。
 その意味で、アンディ・ウォーホルという存在は、彼自身の作品なのだ。ウォーホルのポップ・アートとは、まずなによりも主体の改造に関わっていた。そこで主体は、あくまで空っぽで、徹底的に受動的で、空虚な存在に留まる。それは、「新たな生の様式」の開発である。
 だが、そこにおいてこそ、ウォーホルの多産性が開始された。主体を空無化することにより、あらゆるものを受け入れ、機械のように動き、作者と他者の区別がなくなったかのように集団で制作する、ウォーホルの特異な制作主体としての姿が現れる。
 ウォーホルという新たな生の様式は、タイム・ベースドなメディアである音楽や映画と視覚芸術、主体と他者、男性と女性、マジョリティとマイノリティなどの二項対立的な要素のすべてを交配させる。このようなアイデンティティ=同一性の破壊のなかに、ポップの過激さがあるのだ。
 この「inspired by ANDY WARHOL KYOTO」展を構成するのは、ポップ・アート的な主題というよりも、さまざまな同一性、二項対立を突き崩しながら突き進む、イメージの漸進性、ドライブである。⽔⼾部七絵、Paramodel・Yasuhiko Hayashi、SHUN SUDOの作品は、その運動性においてこそ、ポップの遺伝子を受け継いでいる。ウォーホルは「ぼくの絵に対する本能は「考えないのが正しい」というもの(2)」だと言った。考えてはならない。このイメージのドライブにギヤを入れ、より過激に加速するために。

(1)アンディ・ウォーホル『ぼくの哲学』落石八月月訳、新潮社、190頁。
(2)同上、199頁。
【MtK Contemporary Art】

MtK Contemporary Artは、2021年3月にマツシマホールディングスが京都・岡崎に開廊したコマーシャルギャラリーです。現代美術作家・鬼頭健吾のディレクションのもと、さまざまなアーティストの展覧会を開催しています。展覧会プロジェクト「mtk+」では、若手作家を紹介・支援するとともに、京都のアートシーンの活性化を目指しています。公式サイト:https://mtkcontemporaryart.com/

【マツシマホールデイングス 会社紹介】
京都を中心に、滋賀、大阪、奈良、広島で、メルセデス・ベンツ、BMW、MINI、アウディ、フォルクスワーゲン、smart、マセラティ、マツダ、スズキ、ポルシェの正規販売店を運営。「クルマを、文化に。」をスローガンにクルマから一歩踏み出して、スポーツ、伝統工芸やアート、観光、食などの新たな価値を求め、多彩な体験と感動をお届けできるよう取り組んでいます。公式サイト:https://matsushima-hd.co.jp/

又、京都にお越しになられた方々の為に、ハイヤーサービスもご用意しておりますので、是非ご活用下さい。
※マツシマホールディングス ハイヤーサービス予約はコチラ
https://www.matsushima-mservice.jp/reservation/


【「inspired by ANDY WARHOL KYOTO」に関する報道関係お問い合わせ先】

MtK Contemporary Art

info@mtkcontemporaryart.com  
075-754-8677
http://www.mtkcontemporaryart.com


【「アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO」開催概要】

展覧会名: アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO
        (文化庁移転記念 京都市公式展覧会)

会期: 2022年9月17日(土)~ 2023年2月12日(日)
会場: 京都市京セラ美術館 新館「東山キューブ」(京都市左京区岡崎円勝寺町124)
開館時間: 10:00~18:00 (入場は閉館の30分前まで)
休館日: 月曜日(但し祝日の場合は開館)、12月28日~1月2日
主催: 京都市、アンディ・ウォーホル美術館、ソニー・ミュージックエンタテインメント
    MBSテレビ、産経新聞社、京都新聞、WOWOW、FM802/FM COCOLO
特別協賛/技術協力:ソニーグループ株式会社
協賛: DNP大日本印刷、マツシマホールディングス、アクセンチュア、イープラス
協力: 文化庁 地域文化創生本部、三井住友海上
技術協力: 京セラ
後援: 米国大使館、京都府
HOTEL Partner:ギャリア・二条城 京都 by バンヤンツリー・グループ
企画制作: イムラアートギャラリー、ソニー・ミュージックエンタテインメント
公式HP: https://www.andywarholkyoto.jp/      公式SNS: @andywarholkyoto


【本展の見どころ】
門外不出の《三つのマリリン》、大型作品《最後の晩餐》ほか、京都でしか見られない日本初公開作品など100点以上を含む約200点が一挙に日本にやってくる!
アンディ・ウォーホルの内面に迫る注目の作品群―京都ゆかりの作品も公開!

ポップ・アートの旗手として、アメリカの大量消費社会の光と影を描いたアンディ・ウォーホル。この大回顧展では、1950年代に商業イラストレーターとして活躍していた初期の作品から、1960年代に事故や死を描いた象徴的な「死と惨事」シリーズ、アンダーグラウンド映画やテレビ番組などの映像作品、セレブリティ(有名人)たちの注文肖像画、そして、その名声を揺るぎないものとしつつ、カトリックの生い立ちにも触れる晩年の作品などを包括的に展示します。この充実した内容の本展は、巡回せず、京都だけの開催となります 。

アンディ・ ウォーホルは、1956年の世界旅行中に初めて来日し、京都を訪れました。本展では、京都とウォーホルの関係に目を向け、そのゆかりを示す貴重なスケッチなどを展示し、若き日のアンディ・ウォーホルの心を捉えた京都の姿に思いを馳せます。アメリカ・ピッツバーグのアンディ・ウォーホル美術館の所蔵作品のみで構成される日本初の展覧会であり、絵画・彫刻など約200点および映像15点の展示作品のうち、門外不出の《三つのマリリン》を含む100点以上が日本初公開作品となる本展に是非ご期待ください。
【チケット情報】
イープラス限定チケット 金額(税込)
グッズ付きチケット
7月15日(金)~9月16日(金) 公式図録付きチケット 4,330円
公式トートバッグ付きチケット 4,220円
BE@RBRICK ANDY WARHOL
"Cow Wallpaper" 100% & 400%付きチケット 19,400円
     
チケット 金額(税込)
前売券
8月17日(水)~9月16日(金) 土日祝一般 2,000円
平日一般 1,800円
大学・高校生 1,200円
中学・小学生 600円
当日券
9月17日(土)~ 土日祝一般 2,200円
平日一般 2,000円
大学・高校生 1,400円
中学・小学生 800円
京都市京セラ美術館オンラインチケット、イープラス、ローソンチケット、セブンチケット、チケットぴあ、CNプレイガイド、楽天チケットその他にて販売予定

●Perspective(アーティストの視点でアンディ・ウォーホルを学ぶ入門編対談コラムシリーズ)
第一回 ゲスト:エンドウアンリ(PELICAN FANCLUB)
URL:https://www.andywarholkyoto.jp/news/?category=column&id=541539
第二回 ゲスト:ユウキ(CHAI)
URL:https://www.andywarholkyoto.jp/news/?category=column&id=542630
第二回 ゲスト:オカモトコウキ(OKAMOTO'S)
URL:https://www.andywarholkyoto.jp/news/?category=column&id=543992

●ANDY in KYOTO(アンディ・ウォーホルの日本での足取りを追う連載コラムシリーズ)
第一回 「エンパイア」と石庭
URL:https://www.andywarholkyoto.jp/news/?category=column&id=542404
第二回 ウォーホラからウォーホルへ
URL:https://www.andywarholkyoto.jp/news/?category=column&id=543121
第三回 初の海外旅行でしたたかに
URL:https://www.andywarholkyoto.jp/news/?category=column&id=544101

●INTERVIEW
VOL.1 牧鉄兵(映像作家・漫画家)
URL:https://www.andywarholkyoto.jp/news/?category=column&id=543125