2022.09.25
LOVE CCiNO NEWS
2011年8月22日に、始動。あれから1年の歳月が流れた。9月17日(土)、LOVE CCiNOは横浜BAY HALLを舞台に「LOVECCiNO1周年記念パーティー」を行った。その日の模様を、ここに記したい。
フロア中で大きく鳴り響く観客たちによる熱いクラップ。そこへ、キラキラと輝く音色が鳴り響く。ライブは、今のメンバーたちの気持ちを現した『届け!大好き』から幕を開けた。少しはにかんだ心模様も歌声に投影。でも、舞台の上の4人は、たくさんの人たちの熱い視線を浴びることを楽しんでいた。自分たちがこの場で思いきり"楽しい"を届けることで、この会場がどんどん輝きに満ちてゆくのを知っているからこそ、本気で「届け!大好き』と歌っていた。メンバーたちが、思いを一つに大きなハートを作り上げる場面にグッときた。ハートに込めた4人の思いにも、胸がドキドキする。
4人は、「好きさ 好きさ 好きさ」と、少し甘えた声や仕種も混ぜて『僕じゃダメか?』を歌っていた。彼女たち自身が、楽曲の中に描いた淡い恋物語へ飛び込み、恋する乙女の心模様に自身のハートも染め上げていた。でも4人の「好きさ 好きさ 君のことが」の言葉は、間違いなくフロア中の人たちに向けられていた。恋する乙女の心を借りながら、4人は、今の素直な気持ちを歌声に乗せ、伝えてゆく。
「この1年間をギュッと詰め込んだパーティーにしていきます」の言葉が嬉しい。過ぎ去った夏の眩しさを引き戻すように、4人は『渚の恋するマーメイド』を歌いだす。彼女たちが歌を通してかける魔法に導かれ、見ている人たちも、夏が始まるときや恋したときに覚える無性にドキドキした気持ちに心が染まりだす。夏を舞台にした恋に恋する乙女心は、何度触れても胸をキュンとさせる。彼女たち自身が初な乙女にみずからを染め上げ、ドキドキした気持ちを輝きに変えてゆく。少し照れた乙女の恋心を、「もう少しこのままで」と4人はときめいた姿で伝えていた。一緒にいたいと思う魔法に触れ、共にドキドキを覚える。その感覚が素敵じゃない。
彼女たちは、『解けた魔法』を通して切ない乙女心を伝えてきた。でも、4人のかけた"ときめきの魔法"に、僕らはますます深く魅了されていた。切ない乙女心を歌う彼女たちの姿さえ、今は、とても愛おしく思える。メンバーに合わせ一緒に手を振り、身体を揺らす観客たちの姿を観ていると、ずっと心揺れ動く魔法が解けないでいて欲しいと願いたくなる。主人公の感情に合わせて歌声の色も変えてゆく彼女たちだが、たとえ心塞ぐ歌からでさえ、この日の4人からは楽しむ気持ちが伝わってきた。だから一緒に弾けたくなる。エレクトロで激しくダンサブルな『My way』でも4人は、沸き立つ感情を凛々しい姿を通して伝えてきた。少し挑発するような彼女たちの歌声に刺激を受け、時に熱いクラップが起きるなど、フロア中の人たちも一緒に気持ちを上げ、未来へ突き進む4人の思いに心を重ね合わせ、共に熱く盛り上がっていた。
ここからは、ユニット曲のコーナーへ。まずは、本間菜穂と星乃愛夢による明るくときめいた曲調も魅力的な『占いなんて信じないっ!』から。めっちゃ乙女している楽曲だ。恋を知ったことで、自分でもコントロールできないときめきや不安に揺れる少女の心模様。恋に目覚めたばかりの少女は、不安さえもドキドキとした輝きに変えてゆく力を持っている。互いに歌声を交わし、時にハモりながら歌う声を通し、2人は恋に恋しているときの心情を胸のスクリーンに映し出していた。むず痒いこの気持ち、きっと誰もが通ったことのある感情だ。その気持ちがわかるからこそ、この歌を、2人と一緒にドキドキしながら見つめていた。
小西杏優と大西凜が歌ったのが、少しセンチでメロウな表情を持った『君に出会わなかったら』。先の二人よりは少し大人びた表情で、恋のときめきも、痛みも知ったからこそ覚える女性の恋心を二人は伝えてきた。いくつになっても、何度恋愛を重ねようと、ドキトキした恋心は、いつだって乙女の頃と変わらない疼きを胸に与えてゆく。互いの顔を見合せ歌う二人。「君に出会わなかったら」と歌うその姿を、何時しかずっと見つめていた。
MCでは、先に歌ったユニット曲の感想を互いに述べていた。本間菜穂と星乃愛夢が歌ったのが片思いの歌なら、小西杏優と大西凜の歌った曲は、実った恋心を届けていた。そこからも、ユニットごとのメンバーカラーが見えてきた。
デビュー時の衣装姿に着替えた4人が届けたのが、スタート時からずっと歌い続けてきた『君色カプチーノ』。1周年記念のライブだからこそ、改めて始まりの頃に覚えていた気持ちを確かめるように、彼女たちは歌っていた。いや、何時、どんなときに『君色カプチーノ』に触れても、彼女たちがこれから始まる物語にドキドキしていたときの心情を思い返す。たとえ触れた時期が何時だろうと、無邪気にはしゃぐその姿はいつだって心を甘くとろけさす。
LOVE CCiNOには恋する乙女の心模様や、『Up From The Sky』のような未来に胸を馳せる歌がとても似合う。何時だって彼女たちは信じている、その先に輝いた世界が広がっていることを。その輝きをつかむため目の前の壁を何度だって乗り越えようとしてゆく強い意志を、4人は躍動する楽曲と力強いパフォーマンスや歌声を通して伝えてきた。メンバーたちの動きと気持ちの波長をあわせ、同じ振りや動きをしながら、みずからの心にも輝きを注ぎ込む観客たち。一緒に未来へ向かって進みゆく。その気持ちに心染まれるのが嬉しい。その感情を、さらに華やかに塗り重ねるように、LOVE CCiNOは『Glory』を歌っていた。誰かと比べるのではなく、自分たちが信じた道を切り開き、自分たちにしか作れない夢を形にしてゆく。あきらめない翼を持ったその強い意志を、4人は『Glory』に乗せ伝えていた。
「2年目は凄い勢いで頑張りたいし、上にいきたい」と強い意志を述べたうえで、LOVE CCiNOは最後に、始まりの歌となった『群青ラプソディー』を歌唱。1周年公演という一つの区切りのライブの(本編)最後の曲に、改めて自分たちの始まりの気持ちをふたたび確かめるように、4人は晴れた声で『群青ラプソディー』を歌っていた。4人に合わせ、フロアでもたくさんの腕やペンライトが同じ動きを示していた。彼女たちと出会った月日は、それぞれ異なるだろう。でも、それが何時の時代だろうと、『群青ラプソディー』を聴くたびに、ときめいたまっさらな気持ちに戻れる。この曲に触れるたび、初めて出会ったときと同じドキドキした気持ちになれるのが嬉しい。
アンコールでLOVE CCiNOは、新曲を披露。これまでも明るく爽やかな楽曲をいろいろと歌っていきたが、その中でもとびっきりの華やかさを持った楽曲だ。恋する乙女のドキドキした気持ちを、曲調や4人の歌声へダイレクトに投影。気持ちが前向きに揺れるたびに、歌声も楽曲も、どんどん華やぐ。フロアでは、早くもメンバーの振りを真似、一緒にはしゃぐ人たちも大勢登場。この楽しさ、これからのライブに新しい笑顔を描き加えてゆくのは間違いない。
最後の最後に歌ったのが、LOVE CCiNOは6月に発表したばかりの『だってLOVE』。歌謡曲の要素も組み入れた、最上キュンのアイドルソングだ。彼女たちが「LOVEなんだもん」と歌うたび、一緒にその言葉を歌いたくなる。いや、心の中、一緒に歌っていた人たちもきっといたに違いない。先の『こんなハズじゃなかった』も含め、新曲を重ねるごと、LOVE CCiNOらしい"恋に恋する乙女"の心模様に、いろんな感情の揺れが増えていく。
2年目を歩み始めたLOVE CCiNOがこれからどんな、いろんな表情を塗り重ねてゆくのか。1年前は真っ白だったカンバスが、どんどんカラフル色づいてゆく。これからどんな絵を描きあげ、そこへまた、どんな新しい物語を描きながら、そのカンバスに絵の具(歩み)が塗り重なっていくのか、楽しみながら追いかけようか。
最後に近況を。LOVE CCiNOは2023年2月11日に白金高輪SELENMEb2でワンマン公演を行うことを発表した。まずは、そこへ至るまでの彼女たちの新しいROAD TOの物語を見続けたい。
TEXT:長澤智典
『だってLOVE』MV
★インフォメーション★
2023年2月11日 白金高輪SELENMEb2にてワンマンLIVE開催決定(詳細未定)
セットリスト
『届け!大好き』
『僕じゃダメか?』
『渚の恋するマーメイド』
『解けた魔法』
『My way』
『占いなんて信じないっ!』(本間菜穂・星乃愛夢)
『君に出会わなかったら』(小西杏優・大西凜)
『君色カプチーノ』
『Up From The Sky』
『Glory』
『群青ラプソディー』
-ENCORE-
『こんなハズじゃなかった』
『だってLOVE』
【LOVE CCiNO】
公式HP
公式Twitter
小西杏優 ( こにしあゆ )
Twitter @LOVECCiNO_ayu
星乃愛夢 ( せいのあいむ )
Twitter @LOVECCiNO_aimu
本間菜穂 ( ほんまなほ )
Twitter @LOVECCiNO_naho
大西凜 ( おおにしりん )
Twitter @LOVECCiNO_rin
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