現在、京都市京セラ美術館 新館「東山キューブ」にて開催中の「アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO」展(主催:京都市、アンディ・ウォーホル美術館、ソニー・ミュージックエンタテインメント、MBSテレビ、産経新聞社、京都新聞、WOWOW、FM802/FM COCOLO)公式ホームページ内にて展開中のアーティストの視点で“アンディ・ウォーホル”を学ぶ入門編対談コラムシリーズ「Perspective」の最終回となる連載第五回にシンガー・ソングライターのキタニタツヤが登場。

自身の作品制作以外にも他のアーティストへの楽曲など多岐に渡る活動を行なっているキタニタツヤがテーマとして選んだ“アートと非アート(または反アート)の境目”は、それまでのアート界の傾向に抗い「何をもってアートとするのか」という根源的なクエスチョンを投げかけたウォーホルの本質に迫る、本企画の最終回にふさわしいテーマともいえる。そんなテーマを今回は京都市京セラ美術館ネラルマネジャーの高橋信也氏と共にひも解いていく内容になっている。

【Perspective(アーティストの視点でアンディ・ウォーホルを学ぶ入門編対談コラムシリーズ)】
第五回 ゲスト:キタニタツヤ
URL:https://www.andywarholkyoto.jp/news/?category=column&id=545761
キタニタツヤプロフィール
1996年生まれ。2014年頃からネット上に楽曲を公開し始め、ボカロP"こんにちは谷田さん"として音楽活動をスタートさせる。
ジャンルにとらわれない音楽性で支持を集め、シンガー・ソングライターとしての活動のみならず、ジャニーズWESTや私立恵比寿中学をはじめ数多くのアーティストへの楽曲提供を行うなど、シーンを縦断した才能を発揮し続けている。

またキタニタツヤの本展に寄せたコメントも到着!

ウォーホルの作品からは、彼自身のコンプレックスや信念、出自などが殆ど見えてきません。観る者に全てを委ね、その人自身のすがたを映させる鏡のようなものと考えることもできます。
そのカラフルさやおかしみを文脈を知らずにカジュアルに楽しむのも良いでしょうし、逆に当時の時代背景などを予習しまくるのも楽しいはずですが、どちらにせよシンプルな気持ちで想像力を働かせてくれる作品たちだと思います。それと向き合った時自分が何を思うかとても楽しみです。


展覧会に寄せていただいたコメントはコラムコーナーでもまとめてご紹介中です!
https://www.andywarholkyoto.jp/news/?category=column&id=544991

【開催概要】
展覧会名: アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO
        (文化庁移転記念 京都市公式展覧会)
会期: 2022年9月17日(土)~ 2023年2月12日(日)
会場: 京都市京セラ美術館 新館「東山キューブ」(京都市左京区岡崎円勝寺町124)
開館時間: 10:00~18:00 (入場は閉館の30分前まで)
休館日: 月曜日(但し祝日の場合は開館)、12月28日~1月2日
主催: 京都市、アンディ・ウォーホル美術館、ソニー・ミュージックエンタテインメント
    MBSテレビ、産経新聞社、京都新聞、WOWOW、FM802/FM COCOLO
特別協賛/技術協力:ソニーグループ株式会社
協賛: DNP大日本印刷、マツシマホールディングス、アクセンチュア、イープラス
協力: 文化庁 地域文化創生本部、三井住友海上
技術協力: 京セラ
後援: 米国大使館、京都府
HOTEL Partner:ギャリア・二条城 京都 by バンヤンツリー・グループ
企画制作: イムラアートギャラリー、ソニー・ミュージックエンタテインメント
公式HP: https://www.andywarholkyoto.jp/      公式SNS: @andywarholkyoto

【チケット情報】
チケット 金額(税込)
当日券
9月17日(土)~ 土日祝一般 2,200円
平日一般 2,000円
大学・高校生 1,400円
中学・小学生 800円
京都市京セラ美術館オンラインチケット、イープラス、ローソンチケット、セブンチケット、チケットぴあ、CNプレイガイド、楽天チケットその他にて販売

【本展の見どころ】
門外不出の《三つのマリリン》、大型作品《最後の晩餐》ほか、
京都でしか見られない日本初公開作品など100点以上を含む約200点が一挙に日本にやってくる!
アンディ・ウォーホルの内面に迫る注目の作品群―京都ゆかりの作品も公開!
ポップ・アートの旗手として、アメリカの大量消費社会の光と影を描いたアンディ・ウォーホル。この大回顧展では、1950年代に商業イラストレーターとして活躍していた初期の作品から、1960年代に事故や死を描いた象徴的な「死と惨事」シリーズ、アンダーグラウンド映画やテレビ番組などの映像作品、セレブリティ(有名人)たちの注文肖像画、そして、その名声を揺るぎないものとしつつ、カトリックの生い立ちにも触れる晩年の作品などを包括的に展示します。この充実した内容の本展は、巡回せず、京都だけの開催となります 。
アンディ・ ウォーホルは、1956年の世界旅行中に初めて来日し、京都を訪れました。本展では、京都とウォーホルの関係に目を向け、そのゆかりを示す貴重なスケッチなどを展示し、若き日のアンディ・ウォーホルの心を捉えた京都の姿に思いを馳せます。アメリカ・ピッツバーグのアンディ・ウォーホル美術館の所蔵作品のみで構成される日本初の展覧会であり、絵画・彫刻など約200点および映像15点の展示作品のうち、門外不出の《三つのマリリン》を含む100点以上が日本初公開作品となる本展に是非ご期待ください。

【出展作品の構成と主な展示作品】

▶ピッツバーグからポップ前夜のニューヨークへ
1950年代初頭から60年代にかけて、商業イラストレーターとして一躍評判となった時期の作品を紹介します。ペンシルベニア州ピッツバーグで生まれ育ったウォーホルは、1949年、カーネギー工科大学(現カーネギーメロン大学)の絵画デザイン学科を卒業しました。同年、ニューヨークに移住したウォーホルは、ほどなく、広告業界でファッションエディターたちと協働する優秀なクリエイターたちの常連となりました。当時ウォーホルは、複製に適した簡易なモノタイプの版画技法「ブロッテド・ライン」を確立し、やがてこの技法により、同じイラストレーションが数々の色彩や装飾で仕上げられ複数制作されることになりました。『グラマー』誌、『ハーパーズ・バザー』誌、キャデラック社、I・ミラーシューズ社といったクライアントのために制作した初期作品には、商業広告には珍しい金や銀の箔も使用されました。


▶ウォーホルと日本そして京都
1956年、ウォーホルは自身への「ご褒美」として世界一周旅行に乗り出しました。初めての海外旅行は、彼の人生における重要な転換期と見なされています。ウォーホルは京都、東京、香港、マニラ、ジャカルタ、バリ、シンガポール、バンコク、アンコールワット、カルカッタ、カトマンズ、ニューデリー、カイロ、ルクソール、ローマを訪問しました。旅のハイライトは、6月21日から7月3日までの約2週間を過ごした日本です。ウォーホル美術館の把握する限り、ウォーホルはカメラを持たず、スケッチブックに写生しながら旅を記録しました。手帳や旅のパンフレットに残されるスケッチにも、日本文化に出会う模様がさまざまにうかがえます。
本章では、京都滞在中のドローイングや写真といった作品と、地図やお土産などの資料が含まれます。その後、1974年に再来日したウォーホルは、生け花など豊かな文化に触れており、その影響が手彩色の生け花のドローイングに見て取れます。最新の情報を交えながら、ウォーホルがインスピレーションを受けた日本の魅力や日本との関わりについて紹介します。


▶『ポップ・アーティスト』ウォーホルの誕生
アメリカでポップ・アートが開花し、ウォーホルはそのムーブメントの中心人物の一人になります。1963年11月にスタジオをニューヨークの東47丁目231番地に移転したウォーホルは、すぐに美術界のトップの仲間入りを果たします。全米の美術館はこぞってポップ・アートをテーマにした展覧会を開催し、ウォーホルの作品は決まって紹介されました。「ファクトリー」と名付けられた彼の新しいスタジオは、作品制作、音楽、社交の場として、すぐさまアメリカで最もクールで享楽的な場のひとつとなりました。1960年代のシルクスクリーンによる作品は、人の手というより「機械でつくられた」かのように見えるだけでなく、当時の大量消費社会を反映したものです。ウォーホルは広告の大きな影響力を理解しており、消費者の関心を引くために広告と同様の手法を作品に取り込みました。


▶儚さと永遠
新聞の派手な見出しからハリウッドの憧れのスターまで、日常生活に作品の題材を求めていたウォーホルは、1960年代以降、自身を取り巻く、その当時注目を集めた独創的な人々を描いていきます。
子供の頃からハリウッドスターに憧れていたウォーホルは、1962年、マリリン・モンローやエルヴィス・プレスリー、エリザベス・テイラーといった有名人を題材とする一大肖像画シリーズの制作を始めました。その後10年も経たないうちに、ウォーホル自身が有名人となり、著名な俳優、アーティスト、ミュージシャン、作家、モデル、裕福なパトロンに囲まれるようになりました。彼らのほとんどが、ウォーホルの映画制作や肖像画を通して記憶され、永遠の存在となりました。
ウォーホルはまた、ポップ・アーティストの代表的存在となり、フランク・ステラやロイ・リキテンスタイン、ドナルド・ジャッドなどといったアーティストとともにアメリカ美術界における確固たる地位を確立しました。
 

▶光と影
最終章では、ウォーホルの複雑な生涯をめぐる諸相を探ります。名声と悪評によって、ウォーホルの存在は謎に包まれるようになりました。ウォーホル自身、矛盾に満ちた人物として、生と死、公と私、神聖な文化と世俗的な文化といった、相反する主題と対峙していました。本章では、死と闇に焦点を当て、自殺、自動車事故、事故現場を写した雑誌や新聞の画像を使った「死と惨事」シリーズを取り上げます。また、「最後の晩餐」シリーズといった晩年の作品を通して、謎めいたスターであり、ビザンティン・カトリックの信者であったウォーホルの複雑な一面を明らかにしていきます。


【ANDY WARHOL KYOTOコラム(https://www.andywarholkyoto.jp/news/?category=column)】

●Perspective(アーティストの視点でアンディ・ウォーホルを学ぶ入門編対談コラムシリーズ)
第一回 ゲスト:エンドウアンリ(PELICAN FANCLUB)
URL:https://www.andywarholkyoto.jp/news/?category=column&id=541539
第二回 ゲスト:ユウキ(CHAI)
URL:https://www.andywarholkyoto.jp/news/?category=column&id=542630
第三回 ゲスト:オカモトコウキ(OKAMOTO'S)
URL:https://www.andywarholkyoto.jp/news/?category=column&id=543992
第四回 ゲスト:Reol
URL:https://www.andywarholkyoto.jp/news/?category=column&id=545084

●ANDY in KYOTO(アンディ・ウォーホルの日本での足取りを追う連載コラムシリーズ)
第一回 「エンパイア」と石庭
URL:https://www.andywarholkyoto.jp/news/?category=column&id=542404
第二回 ウォーホラからウォーホルへ
URL:https://www.andywarholkyoto.jp/news/?category=column&id=543121
第三回 初の海外旅行でしたたかに
URL:https://www.andywarholkyoto.jp/news/?category=column&id=544101
第四回 京都で目にした異国の美
URL:https://www.andywarholkyoto.jp/news/?category=column&id=544911

●INTERVIEW
VOL.1 牧鉄兵(映像作家・漫画家)
URL:https://www.andywarholkyoto.jp/news/?category=column&id=543125