2022.11.24
CUPIDOLIC NEWS
結成から丸2年。 CUPIDOLICが、2年の歩みを集大成した2周年ワンマン公演、その名も「CUPIDOLIC 2nd Anniversary Live 希望への悪あがき」を、11月19日に渋谷GRITを舞台に行った。
あの日から数えて728日。スクリーンには「僕らはまだ終われない」という文字が強く刻まれていた。彼女たちも僕たちも、まだまだこの物語は終われない。その歩みの速度がどのようなものであろうと、3人の中で突き進む意志という炎が消えない限り、物語にピリオドを打てるわけがない。だから3人は、希望をつかむために"悪あがき"しにいこうと決めた。その姿を、この日のライブに投影していた。
この日は、マスク越しなら声だしOKのライブ。冒頭を飾った『1mm ahead』を、3人が力強く拳を振り上げて歌いだした時点で、フロアから熱い思いのエールが飛び交いだした。熱情する姿や声を受け、凛々しい姿で3人は高らかに声を張り上げていた。その勢いへ華やかな音を描き加えるように、彼女たちは『KOIHANABI』を歌っていた。少し甘えた素振りで、彼女たちは夜空に向けて澄み渡る声を響かせていた。3人が歌声を通して打ち上げた思いの花火には、乙女のキュンとした淡い胸の内が詰まっている。その気持ちが打ち上がるたびに、花開いた歌声から、3人の愛しい思いが降り注ぐ。咲かせたその思い、両手いっぱいに受け止めたい。
CUPIDOLICにとって、この日がワンマンとしては初の声だし可能になった公演。コロナ禍で始まったグループのように、たくさんの声援に囲まれたライブを、彼女たちは素直に楽しめば、その声を、広げた両手できつく抱きしめていた姿も印象的だった。
「君の声が私たちの支えになっています」の言葉に続き、ここまで支え続けてくれた仲間たちへの感謝の気持ちを届けようと、3人は甘くラブリーな『YOUR VOICE』を歌唱。3人の思いをたっぷり詰め込んだ歌で、心が揺れ動き、声を上げたくなるのが嬉しい。彼女たちは、『YOUR VOICE』という歌声の手を伸ばし、この会場に足を運んだ一人一人を、ここにいるみんなをギュッと抱きしめ、胸の奥へとグッと抱き寄せていった。後半に生まれた、メンバーとファンたちが腕やペンライトをくるくる振り回し心を一つにはしゃいだ景色も綺麗に見えていた。
「ウォウウォウ~」と3人と観客たちが声を張り上げ、気持ちを一つに強く結び合う。その姿を確かめたのを合図に、彼女たちは『"CUPIDOLIAN'S"』を歌いだした。とても熱を抱いた力強い歌声だ。その熱を発する元になっていたのは、3人の楽しくて楽しくてはしゃぎたい気持ちだ。楽曲に煽られるのではなく、自分たちの"楽しい"エナジーが、楽曲や、ファンたちの気持ちをひっぱり、この空間に熱情した景色を作り出す。それこそが、ライブだからこそ味わえる一体感というやつだ。
観客たちのMIXも胸に熱い。恋したときのドキドキした気持ちを3人は『LOVE恋じゃない!!』に乗せ、わちゃわちゃとした姿で歌っていた。もちろん、彼女たちも歌詞の世界に気持ちを重ねて歌っていただろう。だけどそれ以上に、このフロアに足を運んだみんなと一緒に声を交わしあうことで、この場にたくさんのキラキラが生まれることに3人は夢中になっていた。いや、そんな風に見えてしまうほど、彼女たちの姿がキラキラしていた。もしかしてそれって、恋に恋しているのと、同じ気持ち??
ここへ至るまでの2年間の歩みを振り返りながら、その中で強く抱き始めた心情を綴った映像を上映。その後、新衣装に着替えたメンバーたちが最新ナンバーの『STRUGGLE TO LIGHT』を歌いだした。重厚さを持った激しく躍動するロックナンバーの上で、3人は凛々しい声を響かせ、観客たちを挑発してゆく。可愛らしい3人も魅力的だが、強い意志をダイレクトに歌詞や曲調に投影した楽曲も、今の3人の気持ちを感じ取れる面では、似合う表情だ。終盤にヘドバンしてゆくパートを組み込んでいるのも、ライブで味わううえで嬉しいポイントだ。
勢いをそのままに、そこへ華やかな色を折り重ねるように、彼女たちは『SIGNAL YELLOW』を歌っていた。力強く拳を振り回し、3人は「走れ」「前へ進め」と、気持ちをガツガツに押していく。その気持ちへ思いを返すように、フロア中からズーッと声が沸き立ち続けていた。かつてライブハウスに当たり前にあった、声やクラップが渦巻くあの景色が、今、ここに甦っていた。続く『雨のオノマトペ』では、跳ねる楽曲の上で、3人も歌声と気持ちを弾ませるように届けていた。愛らしい歌声や曲調、パフォーマンスの中から、3人が恋心を綴った歌詞を通して強い意志を示してきたのも嬉しかった。
エレクトロなSEを間に挟み、それまでの空気を塗りかえるように、彼女たちは『アオ』を歌いだした。「わたしたちの思い、どうか届いてください」の声も嬉しい。力強く、凛々しい歌声を楽曲に乗せ、心地好い緊張感を抱いたパフォーマンスを見せながら、3人はこの場に熱いエナジーを注ぎ込む。まっすぐに気持ちを突きつけ、彼女たちは見ている人たちのハートを大胆に掻き乱してゆく。可愛いくもネネルギッシュな姿に、気持ちが熱く惹かれる。無音の中、3人の歌声だけが響く部分も、この曲の中の嬉しい燃えどころだ。
ふたたび、みんなで声を上げながら気持ちを一体化。わちゃわちゃとしたカラフルでポップな『パープルオーケストラ』が、気持ちを嬉しく騒がせる。メンバーらの動きに合わせ、フロア中の人たちも同じ動きをしながらはしゃぐ。その様が最高じゃない。間奏で飛び交う口上も、ライブにエモい彩りを与えていた。この胸踊るポップワールドをさらに彩るように、3人は『私の週末ダーリン』を歌い、「大好き」と、胸キュンなアプローチを思いきりかけてきた。
さぁ、もっともっと沸いていこうか。CUPIDOLICは『アイドリズム』を通し、キュンとキュートな姿も見せつつ、アッパーでアゲアゲなライブを見せてゆく。舞台の上の3人は、アイドルでいる今を思う存分に楽しんでいる。一つ一つの仕種や表情から、それが伝わってきた。人を笑顔や元気に導くのがアイドルの武器ならば、それを彼女たちは思う存分発揮していた。「まだまだ声出していきましょう」の声を合図に、3人はピンクの甘い衝撃を降り注ぐように『ピンクウィンク』を歌唱。舞台の上を左に右に移動しながら歌い踊る姿に合わせ、フロア中の人たちもその場で飛び跳ね、ウッホウッホッと熱い声や口上をぶつけながらも、3人の甘い歌声のウィンクにハートを落とされていた。楽しい、楽しいが止まらない!!!
ここで、メンバーが今の気持ちを語りだす。
「いろんなことがあったけど、グループが2年も続いたのがほんとに嬉しいなと思います。思うようにいかないことや心配ごともあったけど。それでもステージに立って幸せやなと思うのは、いつもみんながこの場にいてくれたからです。現状は当たり前じゃないから、めちゃくちゃ感謝しています。活動していく中でいろいろ思うことはあります。ときには選択する場面もあるじゃないですか。それが正しいのかな?と思う瞬間もあります。わたしが思うのは、正解ってないんじゃたないかということ。受け入れることが出来たり、頼ったり、頼られたり、価値観を認め、理解していくことによって、自分が納得出来たときに、自分の中で、それが正解になっていくことなのかと思っています。3人とも性格がバラバラだからこそ、補いあえているんじゃないかと思います。まだまだ完璧にはなれてはいないけど。これからのCUPIDOLICがどう進んでいくかを楽しみにしていてください。期待に応えていけるように、CUPIDOLICを守っていけるように成長していきたいと思っています」(MOMOKO)
「2周年を迎えられたのが個人的には初めてなので、長くやってきた活動です。これはみんなのおかげなので、ありがとうございます。まだまだ進んでいきたいので、これからもよろしくねというのと。最初の頃は、みんなの気持ちも理解しないまま、あれやりたい、これやりたいと言ってたけど。1年過ぎて、やりたいことと現実をよく見れるようになりました。やりたいことをちゃんと伝えていけるようになりました。いろんな人がいるから2周年までやってこれたんだなと思います。メンバーが、ファンのみんながいてくれたから、つらいときも頑張ろうと思えています」(ASKA)
「わたしもアイドル活動を始めて2周年。2年と言えば中学1年生が中学3年生になる。それってすごく成長するじゃん。だから、私たちもすごく成長してると思うんですよ。人間的に、わたしたちはちょっと駄目なところがあるけど。それを補いあって、助け合って。そんなチームなので、2人と一緒だったからここまで出来てきたなと思います。この2年で大きく変わったのが、お互いに言いたいことを言える関係になったこと。それで活動しやすくなったと感じています。普段の何気ないみんなの言葉が、すごく支えになっています。正直、つらいなと思うこともいっぱいあったし、辞めたくないけど、そう思ったともあったし。でもわたしは、わたしのことを好きだと言ってくれる人がいる限りは、絶対にステージに立ち続けると決めています。みんなのことが大好きです」(YURI)
「いつまでも君との物語を描いていくんだ 真っ白な光の道を指す~ずっとそばにいて」。CUPIDOLICは、本編最後に、とてもハートフルな。でも、愛しい人への素直な思いを綴った『ONE LOVE』を歌い、これからも一緒に信じて描いた道を歩いていこうと誘いかけてきた。ここに集まった仲間たちは、みんな同じ気持ちだ。その気持ちに、これから、どれだけ多くの人たちが参加し、描き続ける物語の舞台を大きく膨らませ、どれくらいカラフルな物語を描いていけるのか。そんな思いを、改めて互いに確かめあうように、3人は『ONE LOVE』を歌いながら思いを未来へと繋いでいった。
「わたしたちとみんなを繋ぐ曲です」。アンコールでCUPIDOLICは、パワフルでアッパーでパンキッシュな『SOULMATE』を、沸き立つ熱情を胸に力強く歌唱。フロア中のソウルメイトたちと一緒に、またここからいろんな難関を乗り越えながらでも走り続けようと、拳をグイグイとまわしながら熱い約束を交わしていた。ライブを通すことで、お互いの心の距離をとても近くに感じられる。この日、CUPIDOLICの3人と感じた寄り添いあう関係を胸に、ここにいる仲間たちは、これからも3人の描く夢を一緒に見ていくのだろう。その景色を見る仲間になるのに早いも遅いもない。何かしら心が動いたなら、そのときからCUPIDOLICと一緒に、思い描いた夢の景色を見に駆けだしてくれ。
TEXT:長澤智典
★インフォメーション★
♪STRUGGLE TO LIGHT / CUPIDOLIC
作詞:YURI / 作曲:外山大輔
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