SAY-LA　NEWS | MUEステ

2025.02.23

SAY-LA　NEWS

　3000年に一度の正統派アイドルことSAY-LAが、最新シングル『星空シャンデリア』のリリースに合わせ、昨年より行い続けてきた全国ツアー。そのファイナル公演「SAY-LA 星空シャンデリア Winter tour final」が、2月20日(木)にZepp Shinjukuで行われた。同地でのワンマン公演は、2024年1月に続いて、約1年ぶり2度目。現在のメンバーでは初になる。

　眩い星空の映像を投影。その後、ドリーミーなSEに乗せてメンバーらが舞台へ。ライブの冒頭を飾ったのが、SAY-LAのライブへつねに熱情一体化した景色を作り続けてきた『こじらせ片想い』。メンバーも観客たちも、こじらせた"強い愛情"を「君が好きです」「俺もー、誰よりもー」の掛け合いに変えて交わしあう。それが真っ直ぐでもこじらせていても、愛しい思いを本気で交わし合えるこのひとときは、何度味わっても胸が熱くなる。続く『青春イグノランス』でも、7人は愛しい思いを水色の青春の色に染め上げ、今を謳歌するように元気いっぱいに歌っていた。でも、一番青春していたのは、彼女たちに向けて熱い声をぶつけ、拳やペンライトを振り続ける観客たちだったのも間違いない。相変わらず、最初から気持ちを全力で投げつける。その熱い声が、メンバーたちを輝かせる確かな力や青春になる。

　「みんなでここを一番熱い場所にしましょう」と語ったリーダーの咲山しほの気合を筆頭に、メンバーみんな、笑顔で自己紹介をしていた。椎名ここの「Zepp Shinjuku、揺らせますかー」声も嬉しい。

次のブロックは、漫画の"ちいかわ"からインスパイアを受けて誕生した『討伐ドーナツ』から。SAY-LAには食べ物系の楽曲が多い。愛しき甘い思いを、愛らしい笑顔とSWEETな楽曲に乗せて歌う様は、SAY-LAらしい歌声の美味しいレシピ。彼女たちが笑顔で「ねぇダーリン好きだよ」と歌う姿に触れ、キュンと胸をときめかせていた人たちも多かったろうか。

胸の内から溢れ出る好きという気持ちを、7人は恋する思いを伝える『恋する君に恋してる』『愛呼吸』に乗せて届けてくれた。一人一人がうたびにメンバーに向けて届けた熱いコールは、ファンたちからの「好き」の告白のようにも思えた。「大好き」や「ありがとう」の想いを胸の内で抱きしめながら歌うメンバーらの姿は、恋に恋する乙女たちのよう。

　キラキラとした音色も印象的、躍動したダンスビートに乗せ、メンバー個々や7人による躍動したダイナミックなダンスパフォーマンスが登場。やがて楽曲は、SAY-LAのライブでよく耳にするフレーズを織り交ぜだした。飛び出したのが『Yes, 肯定ペンギン』だ。SAY-LA自体が、ここへ至るまでにもいろんな試練を歩み重ねてきた。でも彼女たちは、何時だって『Yes, 肯定ペンギン』に綴った思いのように、大切な仲間たちと一緒に、小さな歩幅で前へ前へと歩み続けてきた。メンバーたちの胸の内には、どんなハンデさえも力に変えてゆく夢や希望という力がある。7人と観客たちが「Yes」と声を交わして、一緒にタオルを大きく振り回す姿が、飛べないペンギンに羽ばたく翼を与えるのと同じように、ピョコピョコと歩くSAY-LAに、力強く羽ばたく勇気と希望の翼を授けてゆく。この曲に触れるたび胸が熱くなるのも、彼女たちと同じ気持ちで繋がりあえているからだ。僕ら一人一人は小さく弱いけど、熱い思いで支えあうたくさんの仲間たちが、いつだってSAY-LAのライブ会場にはいる。それこそが最高じゃん!!!!!!!

このブロックの後半は、SAY-LAではお馴染みのパスタナンバーを立て続けに歌唱。情熱的なラテンのリズムに乗せて、痛く切ない思いぶつけた『ボロボロ・ボロネーゼ』。ジャジーなサウンドに乗せ、艶めいた大人の女性の魅力を振りまくように歌った『黒歴史イカスミパスタ』。楽曲は妖艶でも、艶めいたアダルトな姿に成りきれない背伸びした乙女なのがSAY-LAらしい。パスタシリーズの最後に歌ったのが、ピュアな乙女心をキラキラした輝きにして歌った『永遠ナポリタン』。何時だって、何年経っても、SAY-LAには正当派な乙女の心模様が似合う。

SAY-LAは今、ナポリタンが有名なスパデケィ店のパンチョと2月末までコラボレート中。そのために作ったのが、(特定の)店舗内でよく流れている、パンチョ大王公認パンチョ応援ソングの『パンチョLOVE』。「パンチョパンチョパンチョ」と繰り返すサビの歌も印象的。曲中、メンバーと観客たちが「パンチョ」と熱い声を交わしあう様も、この曲をパンチョ大王公認パンチョ応援ソング熱々にしている大切なトッピング(要素)。曲中、メンバーどうしで手でハートマークを作る姿も、印象深く瞼に焼きついた。続く『正統派の夏が来る』を通して、熱くなったフロアに、彼女たちは爽やかな夏風を吹かせていった。軽やかに跳ねる演奏へ一緒に飛び乗って、眩しい歌声の陽差しをこの手でつかみたい。そんな気分も覚えていた。

　MCでは、最新シングル『星空シャンデリア』がオリコンデイリー1位、ウィークリーでもトップ10入りしたことを報告。新加入のとわんと神崎セナが、歌にもしっかり参加できた喜びを語っていた。

後半のブロックは、『星空シャンデリア』から。背景にMVも投影。7人が、星空の変わりに7つの歌声の輝きをステージの上で光らせれば、その輝きに向け、フロア中から熱い声が飛び交う。この曲を歌っている間、フロアで輝く7色のペンライトの光が、カラフルな星のようにも思えていた。きっとステージ上のメンバーたちは、色のついた星空へ向って思いを届けていたに違いない。落ちサビで大きなミラーボールが回り、数多くの光の星を会場中に降り注いだ様も印象深くドラマチックだった。

メンバーとファンたちとの(運命の)距離を、さらにギュッと熱くくっつけるように歌った『運命マグネット』。続く『胸熱アンドロメダ』では、フロア中かち熱い声が飛び交う胸熱な景色が誕生。どの曲でもそうだが、メンバーたちがキラキラした瞳で「好き」という思いを声に乗せて歌うたびに胸が熱くなる。後半、フロア中からずっと沸き続けていた、７人に向けた熱い熱いエールのような声。そして‥。

　「明日世界が終わっても自分らしくいたい」。SAY-LAが最後に歌ったのが、挫けそうになりながらも，ずっと夢見る気持ちを失うことのないメンバーたちの思いを歌にした『BELIEVE』だ。何時だって、どんな状況下でも夢を追うことを忘れない。その思いを受け止めるたび、何度だってSAY-LAのことを信じてみたくなる。そうやって信じ続けてきたメンバーやファンたちが、何時だってSAY-LAの進む道を輝かせてきたのだから。

　本編後には、Zepp Shinjuku公演へ向けて過ごし続けてきたメンバーたちの思いを映像に投影。アンコールは、新衣装に着替えたメンバーたちが、この場にふたたび熱狂の花を咲かせようと歌った『水色ラフレシア』からスタート。7人が思いを一つに歌う声に向け、フロアから飛び交う声も大きな一つの塊となり響き渡る。ラフレシアは何時咲くかわからない幻の水色の花だが、SAY-LAのライブ会場には、互いの思いが一つに重なりあえば、いつだって大きな熱狂の花を咲かせられる。この日のように‥。

「自分を信じて、ここにいるみんなを信じて。今日が未来へ向うSAY-LAの新しい一歩になれたらいいなと思います」と語った咲山しほの声を受けて歌ったのが『絶対PROMISE ME』。背景のスクリーンに手書きの歌詞を投影。これからも夢を叶えるために歩み続ける自分たちを信じてついてきてほしい。これまでも、これからも変わることない思いを、彼女たちは笑顔で歌っていた。何度も試練を乗り越えながらも、けっして夢を描くことを忘れない思いを歌うことの多いSAY-LA。きっとそれが、SAY-LAらしい茨の、でも輝きを無くすことのない道なのかも知れない。

　最後にSAY-LAが届けたのが、『I LOVE YOU』。愛らしく眩しい笑顔で歌うメンバーらに向け、フロア中から熱情した野太い声が飛び交う。7人と観客たちが、頭上でハートマークを描く様も胸熱だ。「I LOVE YOU」という言葉は、SAY-LAとファンたちをずっと結び続ける魔法のような愛(合い)言葉。だから伝えるんだ。その気持ちを、その声で、「I LOVE YOU」と。