2023.05.27
BabBubble NEWS
活動を始めてから約1年半。「バブロック」を掲げて活動しているBabBubbleが、4月27日(木)に青山RizMを舞台に、初のワンマン公演"1st ONEMAN LIVE 「BabBubble Carries On」"を行った。
SEが流れたとたん、フロア中から起きた熱いクラップ。その音へ導かれるように幕が上がる。メンバーの姿を見て上がる歓声。そして…。
「みなさんの熱いSOULを見せてください」、Rayの熱い煽り声。さらにRayが「Oi!Oi!」と煽り出したとたん、さきゃもんのツインペダルが炸裂。荒ぶる感情を演奏に託しながら、BabBubbleは冒頭に、気持ちの高揚するエモさを持った『The Spirit Carries On』を叩きつけた。4人は、最初から戦闘体制だ。いや、 演奏を叩きつけた時点で、この勢いにお前らついてこれるのかと熱く煽っていた。その勢いに刺激を覚えた観客たちが、拳を高く振り上げ、叫んでいた。間奏では、フロア中の人たちの頭を揺さぶり、4人はこの空間にヘドバンの嵐を巻き起こす。ジーナの超絶テクニカルなギタープレイも冴えれば、青柳ナツヲの重低音を突きつける野太いベースの音も、腹の奥底へズンッと重い衝動を与えていた。
「さぁ、まだまだぶち上がっていくぞー!!」。相変わらず熱いRayの煽り声だ。その言葉を、さらに熱く膨らませるように、BabBubbleは『Kiss My Ass』をキック!!身体を斜め前に傾け、オラオラとした姿勢で荒ぶる声を上げるRay。その姿に向け、フロアのあちこちでも拳が高く突き上がる。客席後方では、圧倒的なパワーで押し寄せる演奏に身体を縛りつけられ、目だけをぎらつかせ、棒立ちで見ている人たちの姿も。身体を揺さぶる姿から、見る人を圧倒する様まで、BabBubbleはそのパワフルなライブ姿で、会場中の人たちの気持ちに嬉しい戦慄を覚えさせていた。
同期の音も巧みにスパイスにしながらも、剥きだした感情を4人は生々しい演奏に乗せてぶつけてゆく。『D.A.W.N』でも、いつものように超絶テクニカルなギタープレイをジーナが余裕を持った表情で弾けば、青柳ナツヲは身体を大きく揺らし、一心不乱に演奏。そのコントラストさえ目に入れることなく、終始、客席に鋭い視線を向けながら凛々しい姿と声で歌うRay。その様を、タイトなリズムを繰り出しながらさきゃもんが見つめていた。挑発する表情を見せながらも、ときにニヤリと微笑みながら演奏をするニヒルな青柳ナツヲの姿も、嬉しく瞼に焼きついた。
「Oi!Oi!」と熱い声がフロア中から轟き渡る。その様を目にしながら、真っ白いスポットライトに照らされたRayが、戦いを挑む戦士と化し、雄々しく『Alive』を歌っていた。冒頭から止まることなく、いや、曲を重ねるごとにエモーショナルさを増しながら、BabBubbleは、この空間に熱狂のSTORMを巻き起こしていた。ジーナのソロ演奏に向けフロア中から上がる野太い声も、ジーナの。いや、4人の気持ちを嬉しく奮い立てていた。
フロアから上がった「最高だぜ」の声。それまでの魔王なような様から、急に柔和な表情に変わるRay。いや、この熱狂が嬉しすぎて、顔が思いきりにやけていた。青柳ナツヲに至っては、早くも床にへたばりだす。それくらい、メンバーも観客たちも全力でぶつかっていたという証拠だ。
「みなさんと大きな光をつかんでいきたいと思います」の言葉を受けてBabBubbleが突きつけたのが、光どころか、音楽の拳で殴りつけ、漆黒の闇の底へと落とすような演奏が印象的な『light up the dark』だ。「光をつかむ」と歌うことで、フロア中の人たちの手を輝きに向かって突き上げさせていたが、漆黒の闇を抱いたノイジーでラウドな演奏は、どこまでも黒い衝撃を放ちながら、フロア中の人たちの身体を揺さぶっていた。裏声も巧みに駆使したRayの声の色も印象的だが、3人の演奏陣が繰り出すカオスな音の衝撃は、違いなく身体の土手っ腹を貫く衝撃を持ってせまっていた。演奏は次第に緩急巧みに表情を描きながら、変拍子も生かしたプログレッシブでノイジー&ラウドな演奏を通し、観客たちの身体の奥底へと音を忍ばせ、その身を、内側からも揺さぶり続けていた。
続く『puppet』では、Rayが感情的な声を響かせ、胸の内から沸き上がる熱情した思いを、悲々とした声の色で「わたしは人形なの」と歌っていた。とても感情的かつ感傷的な歌声だ。その表情に、何時しか気持ちが切なく揺さぶられていた。
『青柳バラード』と仮に名付けた新曲でも、物悲しい感情へ黒い色を塗りたくるような演奏が続いてゆく。『puppet』の流れを受け、心の内側に痛い思いを刺す轟音バラードを突きつけたことで、より胸をギュッとつかむ、痛々しくも感傷的な歌として『青柳バラード』が胸を揺さぶっていた。プレイヤーの3人とも、一心不乱に演奏へ向かっている。激しくも切なさを抱いた音の上で、今にも心壊れそうな声の色も見せながら、Rayが言葉のひと言ひと言を噛みしめるように歌っていた。フロアでも、その演奏に合わせて拳を突きあげ,舞台上へ思いを届けていた人たちが多くいたことも伝えておこう。
演奏が終わり、『青柳バラード』を聴いて涙を流した人が「あれは反則だ」と声を上げていた。それくらいBabBubbleの中に、心を揺さぶる泣きの轟音バラードが生まれたということだ。
ここからは、アコースティックなスタイルでの演奏へ。さきゃもんがカホンを、ジーナがアコギを、青柳ナツヲは5弦ベースを手に披露したのが、『LUSTER』のアコースティック・バージョン。生音を軸に据えたシンプルかつミドルメロウな演奏の上で、Rayがいつも以上に溜めを生かした抑揚を持った声を魅力に、優しく歌っていた。重い装飾を脱いだ演奏を背景に歌うことで、改めてRayが、歌詞に寄り添った声の色を持って歌うエモい歌い手であることを実感。このときは、観客たちも床に座り、手拍子をしながら4人の演奏に耳を、心を傾けていた。
同じく、アコースティックなスタイルで届けたのが『焦がれて』。今にも心が壊れそうなRayのアカペラの声が響き渡る。その声に優しく寄り添うように、さきゃもんのカホンの音が鳴り響けば、ジーナの奏でるアコギの音が、そこへ哀切な表情を与えてゆく。3人を支えるように演奏する青柳ナツヲのベースも、嬉しいスパイスだ。Rayの声の魅力を極力生かすように、歌へ寄り添うように演奏する3人。それを感じていたからこそ、曲が進むごとにRayの歌声も、これまで以上に振幅の深い感情的な歌声で、心を痛く揺さぶる歌詞へ、さらにドラマチックな淡い色を差し加えていた
バンド演奏に戻ったBabBubbleは、ふたたびこの空間にドス黒い熱狂を生み出そうと『スラップ』を突きつけた。ドコドコとしたブラストビートも刺激的だが、青柳ナツヲの重く響くファンク/ディスコティックなベースプレイも、楽曲に跳ねた表情を与えれば、観客たちの身体もしっかり跳ねさせていた。BabBubble流のダンスロック??いや、破壊的な衝撃を抱いたデストロイなファンクロックだ。この曲では、青柳ナツヲのベースが嬉しい肝となり、観客たちの身体をずっと跳ねさせれば、大きく揺さぶる衝撃を与えていた。
「さぁ、ここから後半戦、いくぞー、お前らー!!」。エクストリームなジーナのギターが炸裂。『SONIC』に合わせ、フロア中から野太い声と無数の拳が突き上がる。爆走したラウドでソニックなビートの上で、今にもフロアへ飛び下りんばかりの姿で、Rayが観客たちを煽り続けていた。その挑戦的な姿が、魂を嬉しく奮い立てる。何時しかフロア中の人たちが、拳を突き上げて熱情していた。
MCで、青柳ナツヲが観客たちにサークルモッシュを要求する。でも、次の曲がモッシュ系ではないところが、空気を読むことなく、気分次第で身勝手に騒いでゆく青柳ナツヲらしい持ち味だ。
と書きつつも、続いて演奏した『DATURA』では、観客たちが、その場で振り上げた両手を左右に揺らしながら楽しめば、その場でクルクルまわる人たちも登場。さきゃもんの繰り出す跳ねたリズムと、青柳ナツヲのディスコビートに合わせて始まった楽曲は、ジーナのギターが加わるのを合図に、BabBubble流のお洒落なダンスロックナンバーへと変貌。サビではたくさんの拳が突き上がれば、Rayの「ダンスタイムだー」の声を合図に、フロア中の人たちが掲げた両手を左右に揺らしながらダンスに興じていた。BabBubbleがこの場に用意したダンフロアの中、身体を揺らし、楽しげにはしゃぐ人たちがあちこちに生まれていたのも素敵な光景だ。
続く『畜生』では、青柳ナツヲの「まわれまわれまわれ」の声を合図に、フロアにサークルモッシュか誕生。豪快なロックナンバーに合わせて身体を揺らせば、青柳ナツヲの「まわれまわれまわれ」の号令がかかるたびにサークルモッシュが生まれるなど、舞台の上とフロア中の人たちが気持ちをしっかりと繋ぎ合わせ、無邪気にはしゃいでいた。熱情した気持ちのままに拳を振り上げて騒ぐのも楽しいが、何時しか曲の表情を巧みに読み取り、観客たち自身で自発的にサークルモッシュを作り出してはしゃぐのも、ライブ空間だからこその楽しさだ。
観客たちのサークルモッシュした様を見て、「楽しい」とはしゃぐ青柳ナツヲ。「次の曲はサークルモッシュ曲じゃないけど、みんなまわればいい」と好き勝手に、気持ち動くまま口にしてゆくところも、青柳ナツヲらしいじゃない。
終盤に飛びだしたのが、先にアコースティックなスタイルで届けた『LUSTER』。ここでは何時ものバージョンで。いや、気持ちが熱く奮い立ち、すっかり出来上がったメンバーと観客たちだからこそ、互いの距離をさらに縮めるように、拳の突き上がる景色をここに生み出していた。間奏でギターソロを繰り出すジーナに向け、フロア中の人たちが彼女の前へと駆け寄り、両手を捧げる様も嬉しい衝撃を覚えた場面。熱情した空気を膨らませながら、ライブは突き進む。
続く『DEAD or ALIVE』では、観客たちが続々と前へと駆け寄り、4人に向けて熱情した拳をガツガツと突きつける。その様を見て、さらに身体を前のめりに、今にもその中へ飛び込まんばかりの姿でRayは歌っていた。互いの心の距離感のみならず、舞台という境界線はありながらも、実際に互いの距離を縮めながら、4人と観客たちが、この場に生まれた熱をむさぼり食らっていた。終盤に生まれた、「オーオーオーオー」の大合唱も、胸を強烈に騒がせた。
最後にBabBubbleは、『Shooting Star』をブースト。Rayの煽りへ応えるように、フロア中の人たちがその場で大きく飛び跳ねだす。胸を熱く揺さぶる、とてもエモい高揚メロディアスな楽曲だ。Rayの歌に心は強く惹かれながらも、光を降り注ぐ輝きを持った演奏に合わせ、フロア中の人たちが嬉しそうに飛び跳ねていた。Rayの「まだまだ飛べるか!」の声を合図にフロアのあちこちに生まれた、ひと際大きく跳ねる人たちが密集した大きな塊。互いが本気で、でも、楽しさを持って求めあう、その関係が素敵だ。演奏が終わり、フロアのあちこちらから「バブロック最高!!」の声が飛びかっていたのも嬉しいじゃない。
アンコールの声の変わりに「ナツヲ、ナツヲ」など、4人に向けたメンバーコールが飛びかっていたのも印象的だった。青柳ナツヲさん、ここには、こんなにもたくさんの彼氏候補がいるじゃないか!!彼女候補も含めてね。
アンコール前には、夏に1stシングルのリリースと、レコ発ツアーを行うことを発表。さらに、新曲『cLazy speeder』のMVも上映。アンコールからは、新章のスタートということで、最新衣装を身に付けたメンバーたちが登場。先に映像披露した新曲の『cLazy speeder』を、今度はみんなの前でぶち噛ました。『cLazy speeder』、終始、凛々しい。いや、荒ぶる野獣のような牙を剥きだして挑みかかる、クールでバイオレンス/エモい衝動を抱いたエクストリームな楽曲だ。ここには、剥きだした熱い感情と、突きあげた拳と、荒らげた声だけがあればいい。互いに全力で沸き立つ感情をぶつけあってこそ、この曲が生きる最上級の景色が生まれる。『cLazy speeder』、これからのBabBubbleのライブの中でも、場内に熱狂を描き出す最高の武器になりそうだ。
「最後にみんなの熱いスピリットを見せてくれ」。最後の最後にBabBubbleがぶつけたのが、この日のライブの冒頭を飾り、暴走へと繋げた『The Spirit Caries On』。今宵のライブの最後、4人はこの曲を通して、たとえ新章へ突き進もうと根底にある自分たちのスピリットは何も変わらないと示してきた。同時に、この日のライブを新たなスタートに、この熱狂を、これからも互いに分かち合おうと熱い約束を交わしていた。『The Spirit Caries On』のプレイ中、舞台の最前へ大勢の観客たちが、感情のブレーキを壊して押し寄せれば、互いに肩を組みながらヘドバンをするなど、熱狂という言葉が相応しい景色を作りあげていたことも最後に伝えたい。
この日より新章を告げたBabBubble。ここからどんな物語を綴るのか、また追いかけ続けないと…。
TEXT:長澤智典
【Babbubble新章スタート】
BabBubbleのビジュアルが一新!
そして2023年夏には1stシングル発売&レコ発ツアーが決定
8/17 都内某所、9/1 名古屋某所、9/8大阪某所!
これからのBabBubbleを見逃すな!Don't miss it
cLazy speeder/BabBubble
Twitter
HP
#BabBubble
セットリスト
『The Spirit Carries On』
『Kiss My Ass』
『D.A.W.N』
『Alive』
『light up the dark』
『puppet』
『青柳バラード』
『LUSTER』(アコースティック)
『焦がれて』(アコースティック)
『スラップ』
『SONIC』
『DATURA』
『畜生』
『LUSTER』
『DEAD or ALIVE』
『Shooting Star』
-ENCORE-
『cLazy speeder』
『The Spirit Caries On』
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