2025.04.09
ミスイ インタビュー!
2ndアルバム『生命線』をリリースして間もないミスイ。この記事を目にするのは、ミスイ主催ツアー「日本集中砲弱」のファイナルであり、Tetsuya(Ba.)の生誕祭も兼ねた、4月23日の赤羽 ReNY alpha公演を目の前にした頃だろうか。6月からはアルバム『生命線』を手に、全国12都市単独公演ツアー「それでも弱くてごめんなさい」を実施。同ツアーのファイナルの地となる9月2日・渋谷 Spotify O-WEST公演へ向けて走り続ける。ここでは、アルバム『生命線』の魅力についての話を軸に、9月2日・渋谷 Spotify O-WEST公演へ向けての思いを5人に伺った。
みんなで一緒に「嫌いなんだ、お前が」と叫べたら、めちゃめちゃ治安が悪くて楽しいじゃない。
──2ndアルバム『生命線』を聴いたときに感じたのが、ライブで体感的な衝動を味わえる激しい曲。胸を揺らすキャッチーな歌系の楽曲。それらを絶妙なバランスで収録。そのうえで、ミスイの未来を示唆する新たな音楽性も取り入れた作品ということでした。
LANA-ラナ- そこは、新曲と既存曲とのバランスを上手く取ったところはありましたね。
柳 ミスイは一昨年から昨年にかけ、全部で3回の単独ツアーを行いました。時期的にも、ちょうどPARASUAS inc.へ加入して間もない頃という理由もあって、当時の最新モードであり、ライブで生きる曲として作りあげたのが『ねんねんころり』でした。3回のツアーでは、それぞれのツアーの顔になる楽曲を示すのと同時に、それらを会場限定の8cmCDとしてリリース。その流れで生まれたのが春ツアーを象徴した『バイバイ麻痺』と、夏の時期も意識して制作した『一番星に願う事』。さらに、ライブに勢いをつける曲として『十中八苦』と『「狂いそう」』も誕生。それらを、その時期ごとの展開を描くうえでの武器となる楽曲として生み出してきました。昨年の夏頃には新曲も増えてきたことから、2ndアルバムのリリースを構想。その時点でアルバムに必要なピースを埋めるというか。「こういう曲調が足りない」「こういう表情があったらいいね」という話をしながら新曲を制作し始めたわけです。その中でも新たなミスイの象徴となった『相槌』が生まれたことから、それを先行で配信リリース。ミスイの新機軸を魅せつつ、その時点でアルバム制作していることを告知していたのもあって、アルバムへの期待値も上がっていく中、今回の『生命線』へ辿りつきました。
──作曲の中心を担う天音さんも幅広い音楽性を提示してきましたが、LANA-ラナ-さんが手掛けた、キャッチーさが魅力の『一番星に願う事』と『ヒトニアラズ』が、アルバムの中でも良いスパイスになっているなと感じました。
LANA-ラナ- 2曲とも、すでにデモ音源としてはあったもの。『一番星に願う事』は夏のツアーを象徴する楽曲として制作。『ヒトニアラズ』は柳さんが「これをアルバムのラストを飾る曲にしたい」と手掛けた曲になりました。
僕はキャッチーでメロディアスな楽曲を得意としています。僕も激しくて格好いい曲を書きたいけど、そこは得意にしている天音さんに任せ、自分は昔から得意な面でミスイの音楽性に彩りを与え続けてきました。まぁ、根が"最強のHAPPY野郎"だから(笑)自然とそういう曲たちが生まれるんでしょうし、今やそういう表情もミスイの魅力を成す一つの要素にもなっていますからね。
柳 活動当初こそ、ミスイが示したバンドのコンセプトや弱虫(ファン)たちが思い描くミスイのイメージがしっかりと定着するまでは、異なる印象を与える曲を制作するのは控てきました。とはいえ、1stミニアルバム『燃えるゴミ』の中へLANA-ラナ-曲を入れたら、予想以上に弱虫たちに受け入れられたんですね。そこから、2ndシングル『呼吸』の中にもLANA-ラナ-曲を入れたら、その曲がスマッシュヒットしたような印象もあったり(笑)。その反応も感じていた中、テーマも曲調もズドーンと重いコンセプチュアルな1stアルバム『死場所-shinibasho-』を制作。その中へ彩りとして『低反発ドリーマー』を入れたところ、わかりやすい曲調という理由もあり、今やミスイの代表曲を担う一つにまで成長。その頃には、ミスイに新たな機軸を持ってくるLANA-ラナ-曲を示しても弱虫たちはしっかり支持してくれると確信。そこから、2ndミニアルバム『証拠』の中へ『ドーパミン』を収録すれば、会場限定で発売した『一番星に願う事』へと繋ぎ、2ndアルバム『生命線』の最後を飾るに相応しい『ヒトニアラズ』へと続いてきたわけです。作曲者本人はアルバムの最後の曲ということで「えーっ!!」と驚いていましたけどね。
LANA-ラナ- 『ヒトニアラズ』がアルバムの何処に入るのか、自分ではなかなか想像がつかなかったから「アルバムの最後を飾る曲にしたい」と聞いたときは驚いたんですけど。でも、激しく攻めた『十中八苦』『…嗚呼、無様』と続いたあとに『ヒトニアラズ』を聴くとスッと(胸に)入ってくるように、自分でもその流れはしっくりときました。
──アルバム『生命線』の中で異彩を放ちつつも、強烈なインパクトを与えるのはもちろん。ミスイの新たな音楽性を示唆したなと感じたのが、スケールの大きいミドルメロウな『こんなはずじゃなかった』なんです。
天音 新たなアルバムを作るとなったとき、自分たちが主戦場としているライブハウスという空間の中、勢いのある楽曲や歌もので人を引き込むのではない、会場全体をグワーッと飲み込んでゆく楽曲にしたかったのと、あえて演奏をしない曲をと思って作ったのが『こんなはずじゃなかった』でした。当初は、演奏をするのはサビだけでしたが、音の足し引きなどをしていく中、少しずつ演奏をするパートも増えましたけど。それでも、ほぼ演奏をしない曲になりました。結果、アルバムの中のいいスパイスになれば、ライブでもインパクトを与える楽曲にもなりましたし、ミスイはこういう曲もやれるんだぞと、一つのアプローチを示すこともできました。
LANA-ラナ- テンポもめちゃめちゃ遅いですからね。この手の表情は、結成1-2年目だったらできなかったこと。6年目を迎えたバンドだから出来た曲やなとも、めちゃめちゃ感じています。
天音 アルバム全体の話になりますけど。1stアルバム『死場所-shinibasho-』のときは、ずっと味の濃い食べ物ばかりを食べていたらしんどいかなと思い、A面になり得る曲ばかりではなく、良い意味で遊び心を持った曲たちも入れました。だけど2ndアルバム『生命線』では、攻撃力に全振りといいますか、全部A面となり得る曲ばかりを並べました。
柳 逆に自分は『死場所-shinibasho-』のときは全曲ヴォーカルと歌詞ともに攻め方や向き合い方が全力過ぎたので、『生命線』では「この曲を引き立たせるための曲」など、あえて脇を彩るように描く曲なども心がけました。たとえば『十中八苦』。本当ならもっとメロディアスにもできるところを、ライブで楽しく騒げることを前提にした表現にしています。それはアルバムの冒頭を飾った『断絶』もそう。この曲にも綺麗なメロディーを乗せられたけど、その後に続く曲たちをより深く堪能してもらうためにも、あえて感情一発で、しかも「嫌いなんだ、お前が」と叫び続けるわかりやすくてストレートな曲にしました。誰しも「嫌いなんだ、お前が」と言いたいときだってあるだろうし、何かしら感情を吐き出したいときだってある。そういう感情を冒頭にぶつけたうえで「ここから開けるアルバムの世界はとても深いですよ」と言いたかったんです。
──『断絶』は、ずっと叫び、吐き捨て続けていますよね。
柳 ずっとそうしています(笑)。これはミスイの活動を通して学んだことですが、“キャッチー”とは、けっしてメロディアスなことだけを示す言葉ではない。それこそ「嫌いなんだ、お前が」や「断絶」と、弱虫たちと声を出し合いながら一つになれるシンプルなフレーズも、ある意味キャッチーなんですよ。それに、ライブハウスに足を運んだ様々な世代の人たちが『断絶』を通し、みんなで一緒に「嫌いなんだ、お前が」と叫べたら、めちゃめちゃ治安が悪くて楽しいじゃない。そういう非日常さを味わえることも『断絶』では意識しました。
Tetsuya 柳さんの、キャッチーの捉え方の概念はすごくいいなと共感します。
柳 『断絶』は、Tetsuyaのパワーコーラスを活かせる曲にもしています。
Tetsuya ライブで『断絶』を演奏するときはよく叫んでいます!(笑)
柳 Tetsuyaはとにかく声がデカい!(笑) それがミスイの強みの一つになっているというか。ライブ中に同期で叫んだ声も流しているけど、それを全カットしても何ら遜色ないくらい、Tetsuyaを筆頭に3人の弦楽器陣が叫んでくれますからね。
──柳さんが歌詞に書いた題材の選定も、時代を反映していて面白いなと感じています。
柳 僕の中には「物語を作る」「自分が今、思っている感情を吐き出す」と、二つの歌詞を書くスタイルがある。ときに、その二つをミックスすることもありますけど。アルバム『生命線』に収録した曲たちは、昨今の世の中へ目線を向けて書いた曲が多いです。平たく伝えるなら『ねんねんころり』は老人介護の歌。『「狂いそう」』は地下アイドルについて。『こんなはずじゃなかった』は、具体的な内容は秘密にしておきたいけど、今の世の中で起こっていることを歌詞にしています。
──『ヒトニアラズ』も、今の社畜社会について書いていません?
柳 今のミスイのファン層が、僕らと同世代か、そこよりも少し下の世代が多い理由もあるのか、よくいただく手紙にも「わたし、社畜なんで」と書いてくる人たちが相応にいます(笑)。確かに会社の中での立場的に、まだそこまで偉くはないけど新人でもない。すでに気持ちのまま遊びまわるような年代でもない。そういう環境へ身を置いている弱虫たちが多いこともあって、それをヒントに『ヒトニアラズ』の歌詞は書きました。
──アルバム『生命線』には、身近に感じやすい題材がほんと多いなと感じます。
柳 だからと言って、誰かを応援したいとか元気を与えようという思いは全くなくて。自分の弱さを嘆き吐き出すことで、同じような心情の人たちが自由に共感してくれればいい。それが結果として聴く人の背中を押す事になっているのなら、それはそれで嬉しいけど。
──湊人さんとTetsuyaさんも、アルバム『生命線』についての思いを聞かせてください。
湊人 ミスイの場合、昔からヴィジュアル系の歴史の歩みを大事に消化しながら楽曲へ取り入れているところもあるんですけど。その良さを根底に据えつつも、今の時代の中で伝わりやすいようにモダンなサウンドにどれも構築している。"古き良き"と"最新モード"を融合した曲たちを表現出来たのが『生命線』だと捉えています。
Tetsuya ほんと、そうだね。『死場所-shinibasho-』は「これぞ、ミスイ!」というパブリックなイメージに沿ったアルバムだったし、自分たちが最初に示すうえで、そのアプローチはとても大切なことでした。そこからライブや制作などいろんな経験を重ねていく中、表現の枠や幅を広げてきた。ミスイの王道をしっかり確立してきたからこそ、少しずつオルタナティブなことへも挑戦すれば、「ミスイにはこんな一面もあるんだ」と驚かれるだけじゃなく、それも受け入れてもらえる環境や土壌を作りあげてきた。結果、『生命線』で物凄くパワーアップしたサウンドを持って録音できたのはもちろんの事。"古き良き"と"現在のモダンなスタイル"を融合させた、今の時代の中で最先端と感じれる曲たちをアルバムに詰め込むことが出来ました。だからこそ、この作品を聴いてほしいなと強く思っています。
天音 1stアルバム『死場所-shinibasho-』がロケットランチャー一発でドーンと攻撃した印象なら(笑)、2ndアルバムの『生命線』は、「こういう武器もあるぜ」と、いろんな武器を出した作品にもなったからね。
──『生命線』というタイトルにも、深い意味や思いを込めていませんか?
柳 もちろんです。ジャケットに両掌を描いたのもあるのか、手相の生命線のことだと思われがちですけど。そんな短絡的なものではないですし、そもそも自分は手相など知りません(笑)。『死場所-shinibasho-』で描きだしたのが「この5人は、ミスイに骨を埋める覚悟で活動をしていく」。つまり「自分たちにとってミスイが死場所なんだ」という思い。そして『生命線』で示したのが「この5人にとっての命綱」じゃないけど、「ミスイとしてしっかりと生きていくため。ミスイとして存在感を発揮してゆくための作品になれば」という思い。そこを感じ取ってもらえたらなと思います。
──アルバム『生命線』は、CD/DVDというスタイルで発売しています。そこにもこだわりがあると聞きました。
柳 DVDには5曲のMVを収録しています。僕らは、ミスイを結成する前にそれぞれが活動をしていたバンドのとき、A/B/C/通常盤など、いわゆるタイプ別売りを経験してきた世代。それは自分たちが望んだのではなく、レーベル側からの命令によってやらされていたこと。僕らは、収録した全曲の流れを通してこそ意味のある作品として作り続けてきた。なのに「収録曲の一つはタイプごとに変えろ」みたくなると、作品としての成り立ちがまったく変わってしまう。それが嫌だったからこそ、ミスイは1タイプのみに拘っているし、1枚の流れを通して意味のある作品を作り続けてきました。MVの場合、今はYouTubeで完結する時代にもなっていますけど、ミスイはそれも一つの作品集として届けたかった。なんなら、細かい曲間や音質へのこだわり、映像美だって良質な環境で楽しんでもらいたい。他にも、手に取ったときの重みやキャラメル包装を空けるときの楽しみも含めてのCD作品だと思っているからこそ、このスタイルを変える気はないですし、そういう楽しみ方の出来るバンドであり続けたいなと思っています。
2ndアルバム『生命線』を手に勝負していける自信が強くあれば、Spotify O-WEST公演を到達点ではなく、通過点に出来る自信も持っています。
──この記事を目にする頃には、Tetsuyaさんのバースデーも兼ねた、4月23日の赤羽 ReNY alpha公演で行うミスイ主催ツアー「日本集中砲弱」【TOUR FINAL】もせまっている時期になります。
Tetsuya 3年ぶりに行った主催ツアーをやりながら感じ続けてきたのが、公演ごとに生まれる興奮や感動と手応え。ライブ中に生まれるメンバー間の空気が良いのはもちろん。何より、会場ごとのお客さんたちの熱量がもの凄い。ライブを行うたびに「今日はヤバいかも知れない」と思うくらい感動を覚える経験を、どの公演でも感じることが出来ました。ファイナル公演は僕のバースデーというのもありますが、その日会場に来てくれた人たち全員に「本当に来てよかった」「マジ楽しかった」と言ってもらえる内容にしていくから、気軽な持ちで遊びにきてください。
柳 ワンマン公演ばかりやっていると気持ちが内へ内へと向いてしまうのか、どこに刺激を求めたら良いのかわからなくなる。その刺激を外に求めようと、主催という形を取って、今年はイベント形式のツアーをやってきたわけだけど。これまで共演の機会がなかったバンドさんや、各地で初めて出会うバンドさんたちと一緒にやることで新たな出会いが増えれば、どこの会場でもお互いを高めあい、刺激を得られたのは嬉しい成果だったなと思います。しかも、どのバンドさんも僕らの主催したライブを一緒に盛り上げようとしてくれた。また主催ツアー「日本集中砲弱」では、アルバム『生命線』に収録した曲たちも小出しにしてきました。そこで得たいろんな手応えを持って、ミスイは6月より全国12都市単独公演ツアー「それでも弱くてごめんなさい」へ突入します。以前に行った3回に渡る全国ツアーのときにも極力同じ場所をまわったように、今回の単独ツアーでも、主催ツアーでまわった場所へふたたび足を運びます。主催ツアーを通して気になってくれた方々は、ぜひミスイのワンマン公演も楽しんでもらえたらなと思います。
──全国12都市単独公演ツアー「それでも弱くてごめんなさい」のファイナルを飾るのが、9月2日にSpotify O-WESTで行うライブになります。
柳 ミスイにとっては念願の場所になります。以前から「叶えたい場所」として掲げながらも、これまで様々な事情から折り合いがつかずに出来なかったけど。ようやく新作アルバムを手にした展開の最後を飾る場所としてSpotify O-WESTの舞台を用意出来たのも、そういう縁や運命だったのかなと思います。
天音 主催ツアーで共演したバンドさんたちみんなが、すごく温ったかったんですね。主催した僕らが孤軍奮闘するのではなく、出てくれた全バンドさんが「みんなで良いイベントにしよう」という空気を、どの会場でも作ってくれた。その温かい気持ちや、主催ツアーで培ったものを、6月から始まる単独ツアーでは全部爆発させるというか、すべてをぶつけられたらなという気持ちがあるから、始まるのをすごく楽しみにしています。
Tetsuya 僕自身Spotify O-WESTでのワンマン公演の経験はないので、どこか緊張も覚えていますけど。それよりもまずは、Spotify O-WESTのステージへ立てるに相応しい自分たちの姿でなきゃいけないと思っています。そのための努力の積み重ねもやっています。だからこそSpotify O-WESTには外見も中身も伴った姿で立ちたいし、すごくワクワクもしています。
湊人 ヴィジュアル系バンドをやっていると、Spotify O-WESTでのワンマン公演を行うのは一つの物差しにもなる場。偽物のバンドなら、すぐに振るい落とされる場だからこそ、その会場に相応しいバンドだと自分たちを信じて、応援してくれる弱虫たちと一緒にしっかり形にしたい思いを今は強く持っています。
LANA-ラナ- Spotify O-WEST公演の成果次第で、さらに上へ上がれるのか、それとも逆戻りしてしまうのか。そう考えたらすごく怖い面もありますけど。でも今、このタイミングで挑戦できて良かったなと思っています。というのも、5周年も伴った昨年の活動をしていく中、メンバーそれぞれの中に「出来たこと、出来なかったこと」「やれなかったこと、やらなかったこと」など、いろんな課題が見えてきたことから、今まで以上にディスカッションをする機会を増やしたんですね。その中で「もちろん根底にあるのは10年続けることだけど、10年続けたら終わりじゃない。かと言ってダラダラとした活動をするくらいなら終わったほうがいい」「我々はこのままでいいのか」「こういうチャレンジをしたい」「ミスイの音楽に共感する人たちを増やしたい」など、いろんなことを深く話しあいました。そうしたことで、メンバー個々に「あっ、こういう風に思ってたんや」とか「同じ思いやったな」と共有することも出来たし、それがバンドの成長をぐんと加速させていった。実際、今年に入ってから始めた主催ツアーでは、互いに強い信頼があるからこそ、安心して背中を預けられるし、受け止める気持ちで日々の活動が出来ています。その関係を大事に、単独ツアーやファイナルのSpotify O-WEST公演へ向かいたい。それに、何が成功で何が失敗か、その判断は人それぞれじゃないですか。ミスイとしては、「ミスイのライブに行ってよかった」「Spotify O-WESTのステージに立っているミスイを見れて本当によかった」と一人でも多くの人に思わせてこそ成功だと思ってる。そのためにも今は、少しでもミスイの存在を広めていけたらなと、日々死ぬ気で活動をしています。
柳 「この4人を、最低でもSpotify O-WESTでワンマン公演を行うところまでは連れていきたい」。これは、僕がミスイを立ち上げるとき、自分の中て勝手に決めていたこと。僕にとってSpotify O-WESTは特別な場所。だからこそ、一緒に活動をしてくれる4人に、あの場所で得られる興奮や楽しさを味わってもらいたい気持ちがずっとありました。その機会がようやく訪れた…思い描いていた以上に時間はかかりましたけど。当初に思い描いたときよりも、さらに研ぎ澄ました姿でSpotify O-WEST公演に立てそうだなという楽しみもあります。今回は、アルバム『生命線』を手にしたツアーのファイナル公演になるから、新作アルバムの曲を軸に据えることで、ずっと「この場所でやりたいな」と思っていた曲の一部をセトリから外さざるを得なくはなりますけど。でも、2ndアルバム『生命線』を手に勝負していける自信が強くあれば、Spotify O-WEST公演を到達点ではなく、通過点に出来る自信も持っています。今年行ってきた主催ツアー、これから始まる単独ツアーを含め、今年はアルバム『生命線』を引っ提げての活動を大きく作りあげてこれて良かったなと思っているからこそ、それをこれからの展開の中でも結果として示していければと思います。
TEXT:長澤智典
ミスイ 2nd FULL ALBUM「生命線」全曲試聴トレーラー
2nd FULL ALBUM
「生命線」
【CD】
01. 絶対零度
02. 断絶
03. ねんねんころり
04. 「狂いそう」
05. 相槌
06. こんなはずじゃなかった
07. バイバイ麻痺
08. 一番星に願う事
09. 十中八苦
10. …嗚呼、無様
11. ヒトニアラズ
【DVD】MUSIC VIDEO
01. ねんねんころり
02. バイバイ麻痺
03. 一番星に願う事
04. 相槌
05. …嗚呼、無様
ミスイ主催ツアー「日本集中砲弱」【TOUR FINAL】
4月23日(水) 赤羽 ReNY alpha ★Tetsuyaバースデー★
全国12都市単独公演ツアー「それでも弱くてごめんなさい」
6月6日(金) 川崎 Serbian Night
6月12日(木) 盛岡 Club Change
6月13日(金) 仙台 spaceZero
6月26日(木) 新潟 GOLDEN PIGS BLACK STAGE
7月7日(月) 大阪 寺田町 Fireloop
7月8日(火) 岡山 CRAZY MAMA 2ndRoom
7月18日(金) 浦和 Narciss
7月23日(水) 札幌 CrazyMonkey
7月24日(木) 札幌 CrazyMonkey
8月7日(木) 金沢 gateBlack
8月7日(金) 名古屋 今池 CLUB 3STAR
8月26日(火) 福岡 INSA
全国12都市単独公演ツアー
「それでも弱くてごめんなさい」FINAL
2025年9月2日(火)
渋谷 Spotify O-WEST
ミスイ×MEME
東名阪2MAN TOUR開催決定!!
5月19日(月) 心斎橋 PANHEAD GROOVE
5月20日(火) 今池 CLUB 3STAR
5月30日(金) 巣鴨 獅子王
その他のライブスケジュールは、以下へ。
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