2024.03.18
インナージャーニー NEWS
『カメラを止めるな!』『茶飲友達』など数々の話題作を世に送り出してきたENBUゼミナール シネマプロジェクトの第11弾として今夏公開予定の映画『とりつくしま』に、インナージャーニーが主題歌「陽だまりの夢」を書き下ろし提供したことが発表された。
映画『とりつくしま』は、「死んでしまったあと、モノになって大切な人の近くにいられるとしたら……。あなたは何になりますか?」というテーマを通じ、さまざまな人間模様が描かれる、海外にもファンの多い東直子さんの小説『とりつくしま』を原作に、実の娘である東かほり監督が脚本・監督し製作するという特別な作品としても映画化決定が発表されてから大きな反響を呼んでいたが、この度、「とりつくしま係」役として、原作のファンでもあった小泉今日子さんの出演が発表された他、その主題歌をインナージャーニーが提供したことも明らかとなったもの。
主題歌「陽だまりの夢」の作詞・作曲を手掛けたVo&Gtのカモシタサラからは、以下のコメントが寄せられた。
「死んだらどこにいくのかな、とずっと昔から考えていました。
今までの感情や記憶は無かったことになって忘れ去られてしまうのか、
残されたほうはもっと一緒にいればよかった、という後悔のようなものが押し寄せるかもしれない。
けれど"とりつくしま"は、こちら側とあちら側の架け橋となり、かたちを変えて大切な人のそばにいたり、
最後のお別れをするためにあるように感じて、少し気持ちを楽にさせてくれました。
昔からずっと感じていた死に対するぼんやりとした不安も、この映画が助けてくれたように思います。
そんな解釈を通して、温かくてやわらかい気持ちで幕を閉じられるようにと今回主題歌を書き下ろしさせていただきました。
自分の感情のとても近い部分にある映画に携わることができて嬉しいです。
どうかたくさんの人に届きますように。」
また、東かほり監督、原作者・東直子さん、そして「とりつくしま係」役・小泉今日子さんからのコメントも解禁となった。
東かほり監督からのコメント
「子供の頃、モノにぶつかったら10秒数を数えなくてはいけなというルールを自分でつくっていました。
ゴミ箱や、文房具にも言葉をかけてみたり、なんとなく見守られているような気持ちがありました。
亡くなったあと、モノにとりつくということは、非現実のようで日常にあるあたりまえのことなのかもしれません。
母がこの小説を書いていた頃、わたしは長すぎる反抗期中で、会話をすることを避けていました。この「とりつくしま」を読むと、その頃の母と会話しているような気持ちになります。
撮影前、印刷された脚本を母に渡すと、こんな日がくるなんて、と言いながら脚本を抱きしめていました。
その姿がこころに残っています。
だれかの大切な人や、わすれられない記憶に寄り添うような作品になれていたらうれしいです。
たくさんの方に観ていただけますように。」
原作者・東直子さんからのコメント
「「とりつくしま」って「とりつくしまがない」という一文でしか使わない不思議な言葉だと思っていました。
なぜ「とりつくしまがある」と言わないのだろう。亡くなった人がとりつく物が「とりつくしま」だとしたら?
と、あるとき想像しました。
自分で希望した愛着のある物から見える世界は、愛情を感じている人のそばにあるのだと書いているうちに気づきました。
結果的に生きることを見つめ直す物語になった気がします。長い時間をかけて多くの方に愛されたこの物語が、私が産み、育てた娘、東かほりを通して映画化されることになりました。この上なく幸せです。
このプロジェクトのワークショップに少し顔を出させていただき、参加した役者さんたちの「とりつくしま」をお聞きする機会がありました。
それぞれユニークであたたかい、素敵な「とりつくしま」ばかりで感激しました。
此岸彼岸を超えて、たくさんの魂が往還する映画ができるのだな、と胸を熱くしています。」
「とりつくしま係」役・小泉今日子さんコメント
「若い人たちの才能、新しい人たちの才能を育てる。
その門を開いている ENBU ゼミナールには以前から興味があり、ENBU シネマプロジェクト第 11 弾、東かほり監督「とりつくしま」に参加させて頂きました。
原作者の東直子さんとは以前に対談をさせて頂いたこともあり、小説を読んでいました。まさかあの役を私が演じることができるなんて!
しかも、小説が伝えたいものを心から理解しているであろう東かほりさんが監督だなんて!参加するしか選択肢はありませんでした。
私以外のキャストの多くはオーディションで選ばれた俳優が演じています。
撮影現場では、それぞれの役にぴったりな雰囲気、声、容姿で「その役」である時間を噛み締めるように「その役」として生きている姿が印象的でした。
すごく当たり前のことのようだけど、とても素敵なことだと思います。
このピュアな映画を応援してください。私も応援します。」
主題歌「陽だまりの夢」は、東かほり監督とカモシタサラが打ち合わせを重ねながら、映画に寄り添うようなアレンジが進められ、インナージャーニーとしては初めてヴァイオリンをフィーチャーした楽曲となっており、インナージャーニーのカモシタサラ、ギターの本多秀、ベースのとものしん、サポートドラムのフカイショウタロウさん、そしてヴァイオリニスト越川歩さんの5人によるアンサンブルも聴きどころの1つとなっている。
また、映画『とりつくしま』は、本公開に先駆けて、2024年3月30日(土)より、新宿K’s cinemaにてイベント上映される事が決定している。是非、映画と共に、インナージャーニーによる主題歌を楽しんで欲しい。
■東かほり監督プロフィール
グラフィックデザイナーをしながら映画監督としても活動。監督作『湯沸かしサナ子、29 歳』(19)で第 9 回きりゅう映画祭グランプリを受賞した他、
オムニバス映画『バウムちゃんねる映画祭』(21)にて『電力が溶けるとき』を監督。
初長編映画『ほとぼりメルトサウンズ』(21)は、第 17 回大阪アジアン映画祭、第 22 回ニッポン・コネクション(ドイツ)、
第 14 回ソウル国際シニア映画祭(韓国)、第 6 回 JAPANNUAL(オーストリア)に選出された。
■映画『とりつくしま』あらすじ
死んでしまったあと、「とりつくしま」と呼ばれるモノを通じてこの世に戻れるとしたら—人生が終わってしまった人々の前に現れる
“とりつくしま係”は、「この世に未練はありませんか。あるなら、なにかモノになって戻ることができますよ」と告げる。
夫のお気に入りのマグカップになることにした妻や、ピッチャーの息子を見守るため、野球の試合で使うロージンになった母など、
人生のほんとうの最後に、モノとなって大切な人の側で過ごす時間を描きます。
===============================================
出演:橋本つむぎ 櫛島想史 小川未祐 楠田悠人 磯西真喜 柴田義之 安宅陽子 志村魁 小泉今日子
中澤梓佐 石井心寧 安光隆太郎 新谷ゆづみ 鈴木喜明 千賀由紀子 佐藤有里子 宇乃うめの 山下航平
山田結愛 村田凪 田名瀬偉年 富士たくや 富井寧音 松浦祐子 大槻圭紀 平松克美 熊﨑踊花 大古知遣
監督・脚本:東かほり 原作:東直子『とりつくしま』(筑摩書房)
撮影:古屋幸一 照明:加藤大輝 録音:Keefar 美術:畠智哉 スタイリスト:中村もやし ヘアメイク:山田季紗
助監督:平波亘 制作:小林徳行 スチール:西邑匡弘 編集:中村幸貴 音楽:入江陽
ラインプロデューサー:田中佐知彦 アソシエイトプロデューサー:大久保孝一 児玉健太郎 鈴木喜明
プロデューサー:市橋浩治
特別協賛:海色の地図 ラディアスセブン
エンディング曲:インナージャーニー「陽だまりの夢」
制作:Ippo 製作:ENBU ゼミナール
【インナージャーニー HP&SNSリンク】
■OFFICIAL YouTubeチャンネル
■X
■Instagram
【プロフィール】
2019年10月1日、10代限定フェス【未確認フェスティバル2019】 出場をきっかけに結成。
カモシタサラ(Vo&Gt)、本多秀(Gt)、とものしん(Ba)、Kaito(Dr)からなる4ピースロックバンド。
カモシタが手掛ける幅広い世代の心を捉えて離さない楽曲とやさしく響く歌声、エモーショナルなバンドサウンドが各方面
から絶賛され、2020年にリリースされた1st EP『片手に花束を』はタワレコメンに選出。
2021年3月にリリースしたデジタルシングル「グッバイ来世でまた会おう」は数々の公式プレイリストにリストインするなど
注目を集め、同年9月にリリースした2nd EP『風の匂い』は大きな支持を集めた。
結成僅か1年半で【VIVA LA ROCK 2021】へ初出演し入場規制。これまで開催したワンマンライブ、主催イベントは
軒並みソールドアウトを記録するなど、そのライブパフォーマンスも高く評価されている。
2022年9月7日、待望の1stアルバム『インナージャーニー』をリリース。
10月1日にduo MUSIC EXCHANGEにて開催した結成3周年記念ワンマンライブ【インナージャーニーといっしょ vol.3 -内旅編-】はソールドアウト。
2023年3月24日公開の足立紳監督の最新映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』に書き下ろした主題歌「少年」を3月15日に配信リリース。
7月19日に待望の3rd EP『いい気分さ』のリリースした。
10月6日に、1000CLUBにて、結成4周年ワンマン『インナージャーニーといっしょvol.4 -ラストソング編-』を開催。
このライブをもって、ドラムのKaitoが脱退した。
1
関連ニュース
- 2024.10.12宇多田ヒカル NEWS宇多田ヒカル 9つのライブ映像を映画館で一挙に楽しめる上映イベント「HIKARU UTADA LIVE CHRONICLES in inema」を11月より開催決定!
- もっと見る
- 閉じる
- 2024.09.24Bialystocks NEWS Bialystocks、綾瀬はるか主演・映画『ルート29』の主題歌「Mirror」を書き下ろし&劇伴を担当!「Mirror」収録のサードアルバム『Songs for the Cryptids』は10月2日リリース!
- 2024.09.13YOASOBI NEWS YOASOBI、10月公開アニメ映画『ふれる。』主題歌となる新曲「モノトーン」10/2(水)CDリリース決定!映画脚本を手掛けた岡田麿里書き下ろし小説『ふれる。の、前夜。』収録、映画公式描き下ろしイラストをあしらった絵本型ブックレット仕様。
- 2024.09.09「ギヴン THE BEST」 NEWS 人気アニメ『ギヴン』シリーズの主題歌・劇中歌を一挙収録した「ギヴン THE BEST」発売&先行配信リリース決定、ライブイベント「ギヴン-海へ-」も開催!
- 2024.05.08Aimer NEWS Aimer、6/5(水)発売の新作E.P.「遥か / 800 / End of All / Ref:rain -3 nuits ver.-」収録内容・アートワーク公開!
- 2024.03.11幾田りら NEWS 幾田りら、3月公開映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』後章主題歌“幾田りら feat. ano『青春謳歌』”CDを4/17(水)に発売決定!& 浅野いにお描き下ろしジャケット写真公開!
- 2024.03.01NiziU NEWS NiziUの新曲「SWEET NONFICTION」が主題歌の、3月15日(金)公開映画「恋わずらいのエリー」新PR映像が解禁!!90秒サイズの楽曲と、映画の内容とリンクする歌詞も一部明らかに!!
- 2024.02.15「私の卒業」 NEWS YouTubeオリジナルで300万再生を突破で話題に!Z世代から圧倒的な支持!若手発掘・育成プロジェクト「私の卒業」。映画化決定&第5期出演者&メインキャスト解禁!
- 2024.02.08幾田りら NEWS 幾田りら、2024年3月公開映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』主題歌にano feat.幾田りら(前章) / 幾田りらfeat. ano(後章)が決定!
- 2023.12.24菅田将暉 NEWS 菅田将暉、2024年1月26日公開『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』主題歌を菅田将暉が担当!書き下ろした楽曲「谺する」は菅田自身もプロデュースで参加!
- 2023.09.08『シティーハンター』ミュージックトリビュート NEWS 『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』公開記念!
『シティーハンター』ミュージックトリビュート
豪華アーティストによる珠玉のカバー3曲が配信リリース決定! - 2023.05.17幾田りら NEWS 幾田りら、新曲「P.S.」が監督・山下敦弘と脚本・宮藤官九郎が初タッグを組み、岡田将生と清原果耶がW主演を務める映画『1秒先の彼』の主題歌に決定!自身初の映画主題歌書き下ろしとなり、新曲「P.S.」を収めた30秒予告も解禁!